AIがオリジナルアイドルを生成する「A.I.dols Codebase」--トークン化で保有も可能

 ジーンアイドルは6月10日、同社が手掛ける第1弾プロジェクトとして、画像生成AIと音声合成AIにより、自分だけのオリジナルアイドルを作成できる「A.I.dols Codebase」のベータ版を6月2日に提供したと発表した。

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 A.I.dols Codebaseは、同社が手がけるオリジナルアイドル生成プロジェクト「Gene A.I.dols(ジーンアイドル)」の第一段。GAN(敵対的生成ネットワーク)を用いたAI技術によりアイドルの容姿を作成し、オルツの話者適応技術を使うことでアイドルそれぞれが持つ固有の音声モデルを構築。これらを合成することで世界で唯一の容姿と声を持ったアイドルを生成できるという。

 2対のアイドルの「人工遺伝子」を交配させることで、両遺伝子の中間の遺伝子を持った新しいアイドルの容姿と声を生成できるほか、実在する人の容姿と声から人工遺伝子を生成することで、実在の人物から生成した人工遺伝子とAIで生成されたアイドルの人工遺伝子を交配させて、新しいアイドルを生成することも可能という。

 アイドルは、ERC721のトークンとしてイーサリアムのスマートコントラクトに書き込めるため、運営サーバー上ではなくユーザ自身でアイドルを保有することができ、ウォレットを使って第三者との受け渡しも可能という。トークン化については、ICOVO AGが提供するトークンエコノミープラットフォームを使用。将来的にはVRへの対応や人工遺伝子に書き込まれたアイドル個々の音声モデルと対話エンジンを使うことで、VR内でアイドルと会話する計画もあるとする。

 今回提供するベータ版は、イーサリアムのテストネット上で公開されており、無料でプレイ可能。さらに、アイドル画像を生成する「コードジェネレータ」、アイドル同士を合成して新たなアイドルを生み出す「フュージョン」、アイドルの移籍や合成サポートができる「ロゼッタセンター」、「リンクスポット」などの機能を搭載している。さらに、秋ごろには各アイドルに独自ボイスとセリフ、冬にはアイドルのボディ、2020年にはアイドルとの対話機能が導入される予定だ。

 同社では、第2弾プロダクトとしてアイドル育成ゲーム「Rosetta Stage(仮名)」の開発も進めている。A.I.dols Codebaseのアイドルがトークン化されているという特徴を生かし、ブロックチェーン世界からゲームの世界にアイドルを持ち込むことが可能。Rosetta Stageのプレイヤーは、持ち込まれたアイドルをスカウトして育成できるほか、一定周期で開催されるオーディションに受かったアイドルを、実世界にデビューさせることも可能。アイドルを持ち込んだオーナー、育てたプロデューサーには、成功の見返りが用意される予定だ。

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