ソーシャルビデオアプリ「TikTok」の開発元である中国企業のByteDanceが、独自のスマートフォンを計画中だという。Financial Times(FT)が米国時間5月27日に報じた。
FTは2人の匿名情報筋の話として、このスマートフォンには、TikTok、ニュースフィード、ゲームといった同社独自のアプリがプリインストールされると報じている。
ByteDanceの創業者である張一鳴氏が以前から望んでいたこの端末は、同社が中国の端末メーカーである錘子科技(スマーティザン)の特許を買い取り、従業員を引き抜いたことによるものだと記事には記されている。
米国がセキュリティ上の懸念を理由に中国の華為技術(ファーウェイ)を排除したことを受け、中国のIT企業は、他国に依存せずに顧客を製品を提供することを検討し始めている可能性がある。FTによると、ByteDanceは、中国以外に大規模な顧客基盤を持つ数少ない企業の1つだという。
しかし、サムスン、ファーウェイ、Appleが占有するスマートフォン市場に参入するのは、大企業にとっても至難の業だ。2013年にはFacebookを中心に据えた「HTC First」が失敗に終わり、2014年にはAmazonが独創性を前面に打ち出した「Fire Phone」をリリースしたが、人々の想像力を掻き立てることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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