Facebookは、選挙やユーザーのプライバシーを保護しようと懸命に取り組んでいる。最高執行責任者(COO)のSheryl Sandberg氏は米国時間5月17日、CBS This MorningとCNBCとのインタビューでそのように語った。
Sandberg氏はCBS This Morningに対し、人々の信頼を取り戻すのは難しいが、自身と最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は、Facebookでユーザーの安全を確保するために「どんなことでも」すると述べた(CBSは米CNETの親会社だ)。
Sandberg氏は、共同創業者のChris Hughes氏による最近の論説記事での発言についても意見を述べた。Hughes氏は、Zuckerberg氏が過大な権力を持っているとし、Facebookを解体するべきだと述べていた。
Sandberg氏はCNBCに対し、「Facebookや他のハイテク企業を分割することはできる。しかし、それでは人々が懸念する根本的な問題は解決されない」と語った。
Facebookは、TwitterやYouTubeなどの他のソーシャルメディア企業とともに、選挙干渉やフェイクニュースの拡散、ヘイトスピーチを阻止するための十分な対策を講じていないとして批判されている。一部の批評家は、Facebookの過大な権力を抑える必要があると主張している。
Sandberg氏は、プライバシーについてユーザーが懸念していることを認識しており、Facebookのすべてのエンジニアリングおよび製品チームに、ユーザーのプライバシー保護に焦点を合わせた体制を敷いているとした。
選挙に関しては、Facebookは2020年に向けた準備ができているとSandberg氏は述べた。
「2020年の大統領選に向けて、作戦指令室を設置している。米連邦捜査局(FBI)や国土安全保障省と連携しており(中略)、一丸となって取り組んでいる」(Sandberg氏)
欧州委で競争政策を担当するMargrethe Vestager委員は17日、Facebookの分割は「最終手段の是正措置」になると述べた。欧州連合(EU)はこれまで、シリコンバレーのハイテク企業に対し、概して米国よりも高圧的な姿勢を示しており、このことは意外だと受け止められるかもしれない。特にVestager委員は米ハイテク大手企業に厳しく、AmazonやGoogleに高額な罰金を科してきた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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