Googleが新しい広告フォーマットを複数発表した。これらの広告は、モバイルスクリーン上の同社の主要アプリで、これまでより多くのスペースを占有する。
新しい広告フォーマットの狙いは、1クリックあたりの売り上げの成長が鈍化しているのではないかとの懸念の声が投資家から上がる中で、Googleのモバイル売上高を増やすことにある。
Googleは新しい広告フォーマットである「Discovery」広告と「Gallery」広告によって、より多くの広告スペースを作り出し、既存のプラットフォーム群をこれまでと異なる方法でパッケージ化することが可能だと考えている。一方、「Showcase Shopping」広告は、新たにYouTubeと「Discover」フィードにも表示可能になる。
ビジュアルなDiscovery広告は、YouTubeのフィードとGoogleアプリのDiscoverフィードに表示できる。一方、「Gmail」の「プロモーション」タブと「ソーシャル」タブでは、テキストベースの広告になる。Discovery広告は2019年中に全世界で提供される予定だ。
「Gallery」広告は、モバイル検索結果ページの「一番上に」表示される視覚的な広告フォーマットである。
Googleの広告&コマース担当シニアバイスプレジデントのPrabhakar Raghavan氏は、「1つまたは複数のGallery広告を含む広告グループをモバイル検索結果ページの一番上に表示すると、インタラクション(ペイドクリックおよびスワイプ)が最大25%増えることを確認済みだ」と述べた。
Showcase Shopping広告はすでに提供されているが、広告主は「Google Images」やDiscoverフィードなどの新しい場所に表示できるようになる(近いうちにYouTubeにも表示可能になる予定)。
スペースの拡大に加えて、同社の新しい広告商品は、ユーザーが特定の何かを検索するのではなく、YouTubeのホームフィードやGoogle検索アプリのDiscoverフィードなどのフィードを何気なく探しながらスワイプしているときにも、ユーザーにリーチできるように設計されている。
Raghavan氏によると、GoogleとIpsosが先頃実施した調査では、76%の消費者が買い物をするときに思いがけない発見をするのを楽しんでいることが明らかになったという。
Googleは「Googleマップ」上で広告主に提供するスペースも拡大している。広告主は、ユーザーが経路の計画を立てているときや目的地に向かっている途中に、ビジネスの所在地を宣伝することができる。
Search Engine Landが指摘したように、Discoverフィードに広告が表示されるのは今回が初めてだ。Googleによると、Discoverには8億人の月間アクティブユーザーがいるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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