Foxconn、ウィスコンシン州の工場建設計画に改めて言及

Carrie Mihalcik (CNET News) 翻訳校正: 編集部2019年04月22日 14時08分

 Foxconnはウィスコンシン州で大規模な雇用を創出する計画に取り組んでいるが、同州の知事はその計画に対して懐疑的だ。

Terry Gou
Donald Trump大統領(左)、Foxconn創業者のTerry Gou氏(中央)、ウィスコンシン州選出のPaul Ryan元下院議長
提供:Andy Manis / Getty Images

 「iPhone」の組み立て受託で知られる台湾企業のFoxconnは米国時間4月19日、ウィスコンシン州で工場と研究施設を建設する計画に現在も取り組んでいると述べた。

 Foxconn Technology Groupは電子メールによる声明の中で、「ウィスコンシン州での雇用創出に対するFoxconnの取り組みは依然として長期的なものであり、ウィスコンシン経済開発公社(WEDC)との契約期間中、そしてそれ以降も続く」と述べた。

 Foxconn氏は、液晶ディスプレイ(LCD)製造工場の建設を2019年夏に開始すると述べたが、予定されている雇用人数は明らかにしていない。

 Foxconnは2017年、100億ドルを投じてウィスコンシン州に液晶ディスプレイの製造工場を建設し、最大1万3000人雇用すると構想を明らかにしていたが、1月には計画を見直していると報じられていた。

 ウィスコンシン州知事のTony Evers氏は17日、このプロジェクトの規模が当初の計画より大幅に小さくなる可能性が高いと述べた。さらに、Foxconnが1万3000人を雇用することを期待するのは「非現実的」だと述べた。

 Evers氏は、「要するに、彼らは見通しを引き下げている」とし、「彼らが今、われわれに伝えているのはそういうことだ」と述べた。

 民主党議員のEvers氏は、ウィスコンシン州前知事のScott Walker氏からこの取引を引き継いだ。Walker氏は大規模なインセンティブでFoxconnをウィスコンシン州に誘致したが、Evers氏は選挙期間中、Walker氏とFoxconnの取引に批判的な態度をとっていた。

 さらに、会長のTerry Gou氏が17日、2020年の台湾総統選への出馬を表明したことで、Foxconnの未来も不透明になる可能性が出ている。米CNNによると、Gou氏は国民党の代表者を選ぶ予備選に勝利した場合、Foxconnでの「日常業務から手を引く」と述べたという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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