デジタルのカードを使うことと、レーンがマス目になっていることからターン制のゲームのようにも映るが、冒頭でもふれたようにリアルタイムで進行するゲーム。ノンジャンルバトルをうたっているが、プレイした感覚でいえば、リアルタイムストラテジー(RTS)がイメージしやすいものと思われる。
操作自体は、基本的にカードをタップして送り出すシンプルなものであり、6種類のユニットも明確な色分けがなされているうえ、カードについても武器カードは四角、魔法カードは丸、道具カードは六角形と直感的に判別しやすいようになっている。1ユニット6枚というのも、把握しやすい枚数になっている。
その一方で、本作の特徴でもあるが、戦略と思考と駆け引きを重視したものであり、非常に“考えることが多い”ゲームでもある。手持ちのカードと刻々と変化する戦況を見極めつつ、ユニットをどの橋から攻撃するために送り出すか、あるいは敵のユニットを迎撃に出すか、それともスルーするかといった大局的な判断もあれば、ユニット同士の戦闘では、ユニットのHPと攻撃力、あとここでは触れていないが「カード効果」も加味したうえで、体力を回復したり、攻撃力をアップさせるなどのステータスを強化するべきかどうかといった局地的な判断も求められる。
もちろんMPなどのコスト管理も必要であり、リアルタイムであるがゆえ、これらを瞬時に行わなければならない。さらに、当然ながら相手側も対応策を講じてくるため、場当たり的な判断では到底追い付かずあわててしまい、後手に回ることとなる。その意味では、単に考えるのではなく、瞬時の判断を支える一歩先を見据えた準備と言える“考えておく”のが重要。思考とプレイングが勝敗に直結するところに本作の難しさがあり、面白さでもある。
駆け引きを制して、自分の思い通りに戦略が展開できたときの快感は格別なもの。一方で、情報量の多さと、それに対応した適切な判断を常に続けるような内容だけに、思うような戦略が展開できるまでは、難しいと感じやすいのも事実だろう。
もちろん、チュートリアルモードが用意されており、内容としても、2ユニットでレーンも少ない状態から始まり、3ユニットや4ユニットでの内容となるなど、段階を踏まえながらゲームのシステムがわかるようになっている。またCPUと対戦するストーリーモードなども用意されており、いきなり全国対戦に飛び込まなくても練習する場は用意されている。
アーケードゲームに多いハンドアクションに直結した爽快感と、そこから得られる面白さとは少し違う感覚のタイトルではある。一定のハードルもあるものの、思考性重視であるからこそ上の年齢層を含めて幅広く楽しめる部分もあり、意欲作だと感じている。
なお、4月10日にバージョンアップ(1.1)を実施。新カード24枚72種類追加を追加したほか、いつもと違うルールで楽しめる「イベントモード」(第1回は4月24日開始予定)やユニットに注目した「キャラクターストーリー」、「キャラクター衣装」を追加。バトルの参考にもなるランキング上位プレイヤーの戦い「頂上決戦」を、ターミナルで視聴可能となる。さらにデータ連動サイト「クロレガ.NET」に、カード錬成機能を4月24日に追加予定だ。
また、セガのタイトルとコラボした「春のセガまつり」を3月から開催。セガタイトルのキャラクターがカードとして登場し、全国対戦やストーリーモード、カジュアル戦のどれかを1プレイするごとにスタンプを獲得できる「月間スタンプ」によって入手することができる。4月は第2弾が展開中で、4月30日まで。5月1日から第3弾を開始する。すでに第1弾の3月分は終了しているが、4月分の月間スタンプを完走することで、5月中旬に第1弾のカードをプレゼントするとしている。
(C)SEGA
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