Active Sleep BEDは、睡眠状態を測定するActive Sleep ANALYZERと組み合わせることで、「入眠時」「熟睡時」「起床時」それぞれの睡眠状態に合わせて角度を自動で変化できるベッドだ。スマートフォンで操作でき、「入眠」を選ぶとベッドの背が上がる。上体を起こすと呼吸がしやすくなり、質の高い入眠をサポートできるという。
神戸大学 医学部教授の石川朗氏は、「横隔膜は膜状の筋で、肺と内臓の境に位置する。寝ているときは、内臓が横隔膜を圧迫するので横隔膜の動きが制限されるが、体を少し起こすことで内臓が下がり呼吸しやすい状態になる。可視化を目的として実験をしたところ、息を鼻や口から吐く呼気時に背上げをすると、フラットに比べて3.4cm下がっていることが確認できた。呼気時において角度をつけて眠ると、息を吐くことがラクになることが可視化され、裏付けを得られた」と説明した。
このほかにも、「リラックス」「読書/TV」「むくみ」「腰楽」など9つのモードがあり、さらに好みによって角度をカスタマイズし、好きなポジションを設定できる。
入眠時に角度をつけて眠った場合、ユーザーが眠ったことを感知すると自動でゆっくりとフラットな状態に変わる。熟睡するため必要な自然な寝返りを打てるようにするためだ。
睡眠中はフラットの状態を維持しつづけ、設定した起床時刻に近づくと、眠りが浅くなった状態を感知し自動で背上げをして、心地よい目覚めを促す。
Active Sleep MATTRESSは、ユーザーの体を支える6つの部位ごとに、硬さを自在に変えられるマットレスだ。合計23本のエアセルを内蔵し、このひとつひとつに空気を送り込むことで、体の部位ごとに10段階で硬くしたり柔らかくしたりでき、100万通りの寝心地が得られる。
Active Sleep ANALYZERは、睡眠中の心拍・呼吸・体動をモニタリングし、専用のアプリで睡眠情報を管理・分析できるセンサだ。日々の眠りの採点機能があり、それを記録しつづけることで、体調管理につなげられる。
これはまだ第1弾とし、「これからさらに進化させたい。温度管理や音、光、トータルで睡眠のあり方を突き詰めていきたい」(木村氏)としている。
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