企業が健康経営を進める上で最大の課題は、多くの人が健康のための行動を続けることは大変で、楽しくないと考えていることにある。
ドコモ・ヘルスケアは、健康に関心がないコンシューマ向けにヘルスケアサービスを提供しているノウハウを生かし、(1)ちゃんと使われる、(2)効果が出る、(3)効果が持続する──の3点にこだわった健康経営の支援を行っているとした。
課題は、企業によって異なる。運動、睡眠、生活習慣、食事など、その企業に合ったサービスをアプリで提供する。企業の導入事例として、日清食品ホールディングスとアビームコンサルティングの例を挙げた。
日清食品ホールディングスは、創業60周年記念のプロジェクトとして、健康の土台になる睡眠を支えたいとし、400名規模でスタート。睡眠改善でミスや事故を防止して生産性を高める「My Sleep」を導入。睡眠改善で仕事のパフォーマンスが向上した社員は2倍になったという。
アビームコンサルティングでは、食事の時間を決めることで、正しい体内のリズムを整える「リボーンマジック」を導入。高BMI者の体重減少は6割を超え、内臓脂肪の減少効果は7割、“体調がよい”の回答者は倍増したという。
このほかにも、運動習慣の改善とコミュニケーションの活性化を図る「アプリでウォーキングイベント」、女性の健康課題をサポートする「女性の健康向上パッケージ」があり、特に「アプリでウォーキングイベントは、健康経営をなにから始めていいかわからない企業にはぴったり。組織対抗戦や上司との対抗戦もでき、社内のコミュニケーションも上がるのがみそ。皆でやると続く。一駅歩くなど行動変容に結び付く」(出井氏)と説明した。
ドコモ・ヘルスケアでは、この動きはさらに加速していくとし、健康経営支援事業を拡大していくとしている。
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