「Timeline」はクロスデバイス対応の新しいタスク履歴機能で、最近の作業がカードベースのリストとして表示され、例えば前日に取りかかっていたプロジェクトをすぐに再開することができる。デザインのワークフロー(に限らずあらゆるワークフロー)を大幅に合理化できそうだ。カードに表示される情報や、クリックしたときの動作をソフトウェア開発者がカスタマイズできれば、さらに便利だろう。筆者としては、最も頻繁に使われるオプションが役に立つものだと思っているが。
子どもにプログラミングを教えたいという人もいるだろう。Appleはまったく新しい言語「Swift」を開発したが、かたやMicrosoftは、「Windows 10 S」の「Codebuilder for Minecraft」のように、子どもがすでに使い方を知っている既存のツールを取り込んだ。学校に安価なコンピュータを導入する方法として考えたとき、筆者はWindows 10 Sについて気に入らない点もあるのだが、「iPad」よりはずっと現実的だ。Microsoftが提供している概念的なグラフィックスツールでさえ、Adobeの子ども向け製品より優秀で価格も安く、特に予算の乏しい学校に適している。
もちろん、Microsoftが今の優勢を台無しにしてしまう可能性もまだ残っている。最初のCreators Updateではオプションが削除された(最近「Windows 10 Home」で「Windows Defender」の無効化を試してみたことはあるだろうか)。また、発表されたばかりのWindows 10 Sで、既定のブラウザと検索エンジンを変更できないという問題があることは言うまでもない。それに、Microsoftが例のGraphのデータをどのように利用するつもりなのか、わかったものではない。米政府がユーザー情報の商業利用をいとも簡単に認めてしまうことを考えればなおさらだ(Microsoftの広報担当者によれば、こうしたポリシーはまだ公開されていないという)。だが少なくとも、AppleがWindows 10の優れた点と競い合うには、よほど強烈なものをWWDCで発表しなければならないだろう。
Adobeにコメントを求めたが回答はなかった。Appleはコメントを控えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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