「PlayStation VR」先行レビュー第1弾--セットアップから装着、衝撃の没入体験まで - (page 2)

Jeff Bakalar (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2016年10月11日 07時00分

 すべての接続を完了して、ヘッドセットを装着し、筆者はPS4を起動した。起動時に強制的に細かなセットアップをさせられずに済んだのには驚いた。いくつかの簡単な調整をしただけで、準備がほぼ完了した。ヘッドセットのインラインリモコンの電源ボタンを押すと、PS4がVRモードに切り替わって、メニュー画面がヘッドセットに表示され、装着者が見ている画面の低解像度版がテレビに映し出される。

 直観的なアイコン群を見ると、必要があればいつでも、ホーム画面が中央に表示されるように調整できることが分かる(筆者はおそらく1回のセッションで少なくとも2回はこの調整を行う)。全体的な初期設定をする代わりに、ほとんどのソフトウェアは複数の調整用チェックマークを有効にするので、ユーザーはその特定の体験に最適なパフォーマンスを享受することができる。簡単に言うと、プレイするたびに、VRプレイエリアについて少なくとも何らかの最低限の調整がなされるだろう。筆者はプレイすればするほど、どのゲームでより多くの調整が必要になるのかが分かるようになった。

 ソニーは約3.0m×1.9mのスペースを確保するよう推奨しているが、筆者は7フィート×4フィート(約2m×1.5m)のスペースで快適に利用することができた。PSVRは必要なスペースに関して多めに見ているようで、床のスペースが数平方フィート(1フィートは約30.48cm)しかなくても、いくつかのゲームは楽しめるかもしれない。

 米CNETが入手したレビュー用キットには、PSVRの全アクセサリを整理して置くことのできる50ドルの「PowerA」スタンド(マネキンの頭部を想像してみるといい)が含まれていた。アクセサリを使用しないときに置いておくのに適した場所はないため、これは実際に購入を検討する価値のある製品だ。このスタンドは2つのPlayStation Moveコントローラと1つの「DualShock4 PlayStation」コントローラを同時に充電できる機能も備える。ヘッドセットを掛ける部分もあるが、かなり下に垂れ下がってくるきらいがある。

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提供:Sarah Tew/CNET

 最後に、HDR対応について少しでも不安のある人のために説明しておくと、PSVRのプロセッサユニットはHDR信号に対応していない。PS4と「PS4 Pro」のどちらを使っている場合でも、HDRが機能するためには、HDMIで直接接続する必要がある。

PSVRの実際の体験はどんな感じなのか

 PSVRに関して筆者が最もよく尋ねられるのが、「ちゃんと使えるのか」という質問だ。ここではっきりと答えておこう。「バットマン:アーカム VR」を最初に試したとき、筆者は周りに聞こえるほど感嘆の声をあげてしまった。それはHTC Viveの「Portal: Aperture Robot Repair」のデモを初めて体験したときと似た感覚だった。あの衝撃的な没入感は間違いなく記憶に残り続けるだろう。PSVRを装着すれば、今自分が存在している世界を離れて、完全に3Dの擬似的な世界に瞬間移動することができる。PSVRはちゃんと使える。

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