サムスンは、チップに手のジェスチャーを認識させ、テレビを操作できることを実演した。このチップは、手を振るしぐさ、指を振るしぐさ、握り拳、および指でつまむしぐさを約10フィート(約3m)の距離で認識した
このチップは動作中も熱を持たないので、チップを積み重ねてさらに大きなグループにまとめることができるとサムスンは見込んでいる。IBMはすでに、このチップ16基をまとめて、ニューロンが約860億個という脳の規模により近づいたパッケージを作っている。
IBMは、TrueNorthで何が実現できるかを探究するパートナーを探しており、このIBMのイベントでは、TrueNorthを使ったアイデアを探っているほかの研究者も話をした。
ひとつは米空軍研究所だ。同研究所では、動画内の特異な出来事の識別、コンピュータ攻撃の検知、印刷された文や音声を検索可能なデータにしてからの要約、飛行中のドローンが遠隔の軍事基地にいる人間の操縦手と通信できなくなった場合の自律性の付与などに、TrueNorthを利用しようと研究を進めている。
空軍研究所の電子工学主席技術者であるQing Wu氏は、ドローンについて、「現在の位置、次にやるべきこと、および次の目的地を把握できなければならない。電力効率が非常に高いチップを搭載する必要がある。IBMのTrueNorthチップはこの点で大きな力になり得ると考えている」と語った。
Wu氏によると、空軍研究所は従来のコンピュータとTrueNorthのシステムとを融合させた制御システムを開発しており、これは脳の両半球のような組み合わせになるという。
「左脳は順次処理と数値計算が得意で、右脳は推論と状況の把握が得意だ」とWu氏は語った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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