四角い筒状のものが束になっている。おや、ちょっと待って。鏡に映っているのは円筒形の束だ。世界がおかしくなってしまったのだろうか?あなたが「不思議の国のアリス」のようにうさぎの穴に落ちてしまったわけではないのでご安心を。これは、「Ambiguous Cylinder」(曖昧なシリンダー)という、極めてよくできた錯視の作品だ。この作品が、Neural Correlate Society(神経相関学会)が開催した世界コンテスト「Best Illusion of the Year Contest(ベスト錯覚コンテスト)」のファイナリストに選ばれたのも、十分うなずける。同学会は、知覚と認識の神経相関に対する科学的研究を推進する団体だ。
この円筒と四角い筒のトリックは、明治大学研究・知財戦略機構先端数理科学インスティテュート特任教授の杉原厚吉氏が考案したものだ。この仕掛けの説明文には、「立体のオブジェクトを直接観察するのと、鏡に映った像を見るのとでは、まったく別な解釈が生じる」と記されている。これは、人間の知覚と視野角を惑わせる面白い手法だ。
錯視をさらに楽しみたい人は、同コンテストの優勝作品「Motion Integration Unleashed: New Tricks for an Old Dog」を見てほしい。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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