日本マイクロソフト 代表執行役社長の平野拓也氏は、「10月14日に開催したイベントで、Windowsの第2章が始まったと話した。その際にも紹介したが、サティア(Microsoft CEO)は『単に必要だからWindowsを選ぶのではなく、愛されるからこそWindowsを選んでもらえるように取り組んでいる』と話した。つまり、自社ブランドとパートナーによるデバイスの相乗効果でWindowsのエコシステム全体を盛り上げていきたいと考えている」と説明した。
日本では、2013年3月に初めて「Surface RT」を発売した。平野氏は当時を振り返りながら、「この2年半の間にさまざまな進歩があった」として、(1)2 in 1市場の成長、(2)販売パートナーの拡大、(3)ユーザー層の広がり──の3つを挙げた。
一方で、Microsoft自らがハードウェア事業を展開することについては、PCメーカーらのビジネスチャンスを奪っているのはないかと懸念する声もある。さらには同社初の新型ノートPC「Surface Book」も登場しており、メーカーとのパートナーシップはどうなっていくのか。
これについて平野氏は、「われわれは生産性よりもどこまでできるかを重要視している。PC市場が三角形だとすれば、(PCメーカーは)多くの人が求められているところを作るだろう。Microsoftは三角の隅っこを押すことで、空いた隙間を埋めていく役割」と説明。2 in 1市場をMicrosoftが活性化させることで、他のメーカーが展開しやすくしたように、Microsoftが先行することがWindowsのエコシステムを拡大することにつながると説明した。
また、今回の発表に合わせてMicrosoft ジェネラルマネージャー Surface & Windows Hardware セールス&マーケティング担当 ブライアン ホール氏も来日。
「魂、すべてのエネルギーをSurfaceのデバイス作りにかけている。目指すのは(ユーザーが)やりたい仕事、やり遂げたいことを助けること」と熱く語り、Surface Pro 4のデモを披露した。また、Surface Bookについて、「2016年の初め頃に日本に持って来られたらと思っている。日本でローンチされることを楽しみにしている」と語った。
ゲストとして、日本最大級の壁画アートフェスティバル「POW! WOW! JAPAN」に参加するフランキー・スィーヒさんが登壇。制作にSurface 4を活用しているという。「Surface 4を現場にもって行き、素材になる壁を撮影して、その場で製作・編集・加工する。その場でプロジェクタにつなげて投影することで、ちゃんとした配置ができる」と活用方法を語った。
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