「お城で経営会議を開きたい」--スペースマーケット、1年目の手応え - (page 2)

2年目は“場所と体験”のコラボも

 1年かけて施設やユーザー数を増やしてきたスペースマーケット。今後は、さらなる認知拡大や利便性の向上、ユーザー体験の改善に努めると重松氏は話す。

 その取り組みの一環として、5月19日にはオウンドメディア「BEYOND」を開設。魅力的なスペースやユニークな利用事例、オーナーへのインタビューなどを掲載している。また、スペースマーケットへのアクセスの半数がスマートフォンであることから、6月中にiOSアプリを配信し、施設探しから予約までの使い勝手を向上させる予定だ。


オウンドメディア「BEYOND」

 さらに今後は、他社サービスと連携することで、ユーザーへの付加価値を高めていくという。キッチンのあるカフェやパーティスペースが人気なことから、施設を借りたユーザーが、出張シェフサービス「PRIME CHEF(プライムシェフ)」や、手ぶらでBBQを楽しめる「REAL BBQ」を併せて利用できるようにすることで、よりユーザー参加型のイベントとして楽しめるようにしていきたいという。

 もちろん、施設のバリエーションもさらに充実させる予定で、「いつかはお城で経営会議を開けるようにしたい」と重松氏は目標を掲げる。すでに海外からも問い合わせがあり、2016年以降には海外展開も視野に入れる。

 「ゴールは世界中のあらゆるスペースを簡単、安全に貸し借りできるようにすること。結婚パーティや会社の立ちあげ、お店の出店など、何かを仕掛けようとする時に“場所”は必ず必要になる。そこをスムーズにタイムリーに提供することで、チャレンジする人の総量を増やしたい」(重松氏)。

 ところで、スペースマーケットといえば「貸し会議室から球場まで簡単予約」というキャッチフレーズが印象的だが、実は現在借りることができる球場は「Coca-Cola Park」という米国の球場だ。米国の球団に重松氏の知人がいたことから、その球団の社長が来日したタイミングで直談判したところ、使用許可をもらえたのだという。それから1年が経ったが「いまだに借りられてはいない(笑)」(重松氏)。引き続き日本の球団にも営業を続けていきたいとしている。


米国の球場「Coca-Cola Park」

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