「Apple Watch」レビュー(最終回)--気になるバッテリ持続時間とモデル選択のポイント - (page 3)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2015年04月22日 07時30分

 Apple Watch Editionについては、ここで取り上げるつもりもない。このゴールドモデルは、ほとんどの人には向いていないからだ。アルミニウム製のエントリモデルか、ステンレススチール製のモデルを選ぼう。捨てるほどお金が余っている人以外は、超高価なバンドにお金をかけるのはやめた方がいい。筆者なら、可能な限り最も安価なモデルを買うだろう。Apple製のバンドは確かによくできているが、価格があまりに高い。もっと低価格のサードパーティー製バンドが登場するのを待つことにしよう。Sportモデルでもハイエンドらしく見えるバンドが出てくるかもしれない。

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提供:CNET

未来と現在

 Apple Watchは必需品ではない。多くの点で、おもちゃと言える。驚異的な小型の多機能端末、賢い発明品、時間を節約できそうな併用デバイス、手首にはめるアシスタントだ。今のところは、ほとんどスマートフォンのアクセサリでもある。

 これから何カ月か、何年かたてば、それも変わるかもしれない。Appleには「iPad」「Mac」「Apple TV」が揃っているほか、まだ誰も知らないデバイスが投入される可能性もあり、Apple Watchが多くの製品のリモコンやアクセサリとして終わることも考えられる。もしかすると、スマートアプライアンス、スマートカー、コネックテッドホームなどの世界を開く鍵になるのかもしれない。そのような世界になれば、スマートウォッチが必需品と感じられるようになる可能性もある。

 だが、今はまだその時ではない。とは言え、Appleがアプリを積極的に増やしていることから、そのような日が遠からず来るかもしれない。

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提供:CNET

 いずれにしても、Apple Watchはバッテリ持続時間の改善も必要だろう。丸1日持つだけでは足りない。一晩、翌日、その晩までは持つ必要がある。Pebbleが筆者お気に入りのスマートウォッチになったのは、バッテリが何日か持ち、普通の腕時計を着けている感覚に近いからだ。Apple Watchでは、素晴らしいソフトウェア、性能、機能を実現するために、バッテリ持続時間が犠牲になった。

 Apple Watchの発売初日までには、まだ数日ある。すでに途方もない潜在能力を秘めており、数々のソフトウェアが用意され、美しいデザインを得た。筆者はApple Watchを身に着けるのが気に入ったし、お気に入りのスマートウォッチになるかもしれない。ただし、バッテリが丸1日以上持てば、の話だ。そのせいで筆者はPebbleに戻りたくなる。あるいは、機能はさらに削られるがずっと手ごろな価格のスマートウォッチ「Pebble Time」がどうなるか、見てみようという気になる。

 Appleが次に何を目指しているのかに興味があり、350~400ドルを使う余裕があるのなら、エントリレベルのApple Watchを検討するといいかもしれない。それ以外の人は、これからどんなアプリが登場するのか、欠点がどう修正されるのか、ソフトウェアアップデートでバッテリ持続時間が改善されるのか、注目しながら待つといいだろう。決める時間は十分ある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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