ニューヨーク市発--玩具メーカーMattelの「View-Master」は何十年も前から子供たちに親しまれてきた。
しかしMattelは、75年前に「New York World's Fair」で初めて発表されたこの立体眼鏡に新世代の息吹を吹き込み、手頃な価格の仮想現実ヘッドセットとして新たに提供しようとしている。採用するのは、Googleの仮想現実(VR)技術である「Cardboard」だ。仮想現実は、まだ実験段階とはいえ急速に成長している分野であり、Facebookやサムスンといった大手企業の注目を集めている。Mattelもこの流行に便乗したいと考える多数の企業の1社にすぎない。
MattelとGoogleは米国時間2月13日、ニューヨーク市で毎年開かれるNorth American International Toy Fairに合わせて当地で開催されたイベントで、この新しいView-Masterを発表した。このプラスチック製品は、クリスマスシーズン直前の10月に発売される予定だ。価格は30ドルだが、スマートフォンを内部に配置してディスプレイとして使用しなければ、動作しない。Mattelによると、「iPhone」と「Android」搭載スマートフォンの両方に対応させるつもりだという。
双眼鏡のような形で、一般的には消防車のような赤色の旧型View-Masterは、建物や風景の3Dのような画像が並んだ円盤状のリールを入れて、側部にあるレバーを使って画像を1枚ずつ送って見るものだった。新しいView-Masterは、古いおもちゃの雰囲気を一部残しつつ、没入感のある360度のデジタルエクスペリエンスを提供する。ユーザーは、ゴールデンゲートブリッジ、月面、恐竜が多数生息する土地などの詳細な画像を見て回りながら、ポップアップボックスで画像に関する説明や図を参照することができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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