「GALAXY Note Edge」レビュー(後編)--曲面「第2画面」の機能と使用感 - (page 2)

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年11月21日 07時30分

通知とティッカー

 通知ウィンドウとティッカーとしてのEdgeディスプレイは縦向きなので、メッセージや見出しは頭を横に傾けて読むことになる。筆者は当初、これは冗長であまりにも騒々しいと感じていたが、ホワイトリストアプリを編集して数を減らしたら、考えが変わった。

画面に表示する項目はパネルマネージャを使ってカスタマイズできる。
画面に表示する項目はパネルマネージャを使ってカスタマイズできる。
提供:James Martin/CNET

 その後、側面を流れるメッセージをより多く読めることや、素早く側面をタップしてメッセージを開けることをありがたく思うようになった。これ以外にも、スワイプして通知画面を表示させれば、アラートを素早く開くことができる。

バッテリ持続時間とパフォーマンス

 サムスンは、GALAXY Note Edgeのバッテリ持続時間は「GALAXY Note 4」に匹敵すると主張している。Note Edgeのバッテリ容量はNote 4より若干少ない。特に夜間にディスプレイを点灯させると、バッテリの減りが早くなる。

 とはいえ、フル充電すれば丸1日持つようだ。遅い時刻にバッテリ残量が35%になっているのを見ても、筆者がパニックに陥ることはなかった。充電が必要になるまでにまだ十分な時間が残っていると感じたからだ。動画を連続再生する米CNETのバッテリ消耗テストでは、11時間16分持続した。

スタイラスは、湾曲部分でもディスプレイの平らな面でも機能する。
スタイラスは、湾曲部分でもディスプレイの平らな面でも機能する。
提供:Sarah Tew/CNET

 パフォーマンスとタスク切り替えに関しては、動作が重くなることが何度かあった。Edgeディスプレイからフォルダを開く際に、パフォーマンスが低下した。Edgeディスプレイがスリープ状態から起動して時刻を表示するのにも、しばらく時間がかかる。

 GALAXY Note Edgeのことを初めて聞いたときに、米CNET編集者の多くが懸念したのは、Edgeディスプレイのアイコンを誤って押してしまうことがよくあるのではないか、ということだ。筆者に関して言えば、そうした操作ミスをしたのはカメラを使ったときだけで、普通に携帯電話として使っているときは特に問題なかった。

奇抜なディスプレイ以外に魅力はあるか?

 GALAXY Note Edgeで、サムスンがほかとは異なる新しいものを、使いやすさを犠牲にすることなく作り出したことは間違いない。確かに、第2画面をどれだけ頻繁に利用するようになるかにもよるが、一部のユーザーはEdgeディスプレイを使うことで、生産性を少し高めることができるかもしれない。

 筆者の用途では、Edgeディスプレイはアプリを素早く開くための第2画面として、最も効果的に機能した。ホーム画面やEdgeディスプレイでフォルダを使うのを回避できる場合は特に便利だ。アラートの数を減らした後は、通知補助の機能も気に入った。個人的には、価格が同じでない限り、Note 4の代わりにNote Edgeを選ぶことはないだろう。同じ価格だとしても、絶対にNote Edgeを選ぶかどうかは分からない。

 もちろんサムスンは、ユーザーがアラートやアイコンといった基本機能だけでなく、内蔵のYahooティッカーや記憶力ゲームのようなアプリ、あるいは今後開発者が開発するほかのEdgeアプリを利用することを期待している。

 GALAXY Note Edgeのような冒険的なデバイスでは、多くのことが失敗する可能性がある。今回のケースでは、技術面のほとんどのことはうまく行った。問題は、もっと標準的な市販のスマートフォンと比べて割高な価格と、突き抜けた感じのする形状を正当化することだ。筆者が見た限りでは、サムスンは多大な労力とエネルギーを費やしてスマートフォンの操作方法を変えたが、ユーザー体験を劇的に変えることはできていない。

 筆者はNote Edgeを気に入ったが、大きな興奮は感じなかった。個性的な未来のデバイスを求めていて、使い切れないほどお金を持っている人以外は、Edgeを見送って別のハイエンドスマートフォンを手に入れた方がいいだろう。

Edgeのデザインは目新しくユニークだ。しかし、十分に魅力的と言えるだろうか?
Edgeのデザインは目新しくユニークだ。しかし、十分に魅力的と言えるだろうか?
提供:Sarah Tew/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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