GoogleのカメラAPI改良計画により、GoogleがこのAPIを公開して、Nexus 5に搭載されているカメラアプリケーション以外のアプリケーションで利用できるようになれば、今よりさらに洗練された写真が撮影できる。
「新しいHALと次世代APIの主要なコンセプトは、バーストモード撮影が軸になっている。基本的な考えとしては、設定されたパラメータの1つの組み合わせで1枚の写真を撮影するのではなく、ゲインなどのパラメータを変えながら複数の写真を連続して撮影するようリクエストできるということだ。連写した写真をカメラのサブシステムが受け取り、続いてアプリケーション層により後処理ができる」(Scigliano氏)
カメラのハードウェアを扱うAndroidの新しい方法に関するGoogleの説明文では、この点についてさらに詳しく述べている。
Androidに搭載された最初のカメラハードウェアインターフェースは、「ハイレベルに制御されたブラックボックスのような設計」で、アプリケーション側に多くの詳細を示すものではなかった。「Android 4.2」(開発コード名「Jelly Bean」)に搭載されたバージョン2でも、ある程度は機能が拡張されたものの、細部にわたってアプリを制御する機能は搭載されなかった。
より大きな変更が加えられたのはバージョン3.0とバージョン3.1で、説明文には「Android端末に搭載されているカメラサブシステムを制御するアプリケーションの機能を大幅に向上させる」よう設計された、とある。「制御機能の強化により、可能な場合は従来どおり端末固有のアルゴリズムを利用して質と性能を最大化しながらも、さまざまな製品で確実に機能する高品質のカメラアプリケーションをAndroid端末に搭載しやすくなる」
たとえば、新しいカメラサブシステムによって「焦点や露出をユーザーが制御しやすくなり、ノイズ低減やコントラスト、画像の鮮明化など、後処理の種類が増え」て、プログラマーがカメラの各種機能を利用しやすくなる。
デジタル写真撮影がRAW画像データの処理に大いに左右されるということは、Nexus 5ユーザーも、Googleによる今回の改良から恩恵を受ける可能性があるということだ。なぜならソフトウェアのアップグレードによって、レビュアーに評価されていないカメラの性能が向上する可能性があるからだ。
もちろん、限度はある。写真の品質には、レンズやセンサの性能が大きく影響する。しかし、Googleはソフトウェアの改良がNexus 5を強化するものと楽観している。
Scigliano氏は、「チームは問題を認識し、ソフトウェアのアップデートに取り組んでいる。リリースは間もなくの予定だ」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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