モトローラ「Moto X」レビュー--カスタマイズ性に優れた「Android」携帯(前編) - (page 2)

Brian Bennett (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2013年08月20日 07時30分

米国製のスマートフォン

 Moto Xには、米国製(少なくとも設計作業と組み立て作業は)という重要な売り文句がある。Motorolaは先に、Moto Xの設計とエンジニアリング、組み立てがすべて米国、正確にはテキサス州フォートワースで行われると公表していた。

 Moto Xは購入時に、ホワイトとブラックという2種類の基本カラーから選択できる。しかしMotorolaによると、テキサスの新工場に注文し、さまざまな色調やパターンのなかから希望のものを指定したり、刻印を追加することで、ユーザーが個性的な携帯を作り出せるようにするという。

提供:Sarah Tew/CNET
Moto Xの背面は質の高いソフトな仕上がりとなっている。
提供:Sarah Tew/CNET

 こういったこまごましたカスタマイズは、Moto Makerというオンラインサイトで行うことになる。ここではフロント部分のカラーとして2種類、バック部分のカラーとして18種類、そして7種類のアクセントが用意されている。Motorolaによると、これらを組み合わせれば多くのバリエーションを作り出せるという。そして、さらにファッショナブルにするために特製の壁紙やケースも用意されるという。また、工場がフォートワースという地の利の良い場所にあるため、ユーザーは注文後4日以内に製品を手にできる。なお、Moto Makerは少なくとも最初は、AT&T向けのMoto Xに特化したかたちで利用可能になる。

画面

 Moto Xのディスプレイは、さまざまな点で最新の高級スマートフォンに搭載されているものよりも性能が低く抑えられている。例えば、競合するソニーの「Xperia Z」やHTCのHTC One、サムスンのGALAXY S4といったスマートフォンはすべて4.7インチ以上の画面サイズとなっており、解像度もフルHD(1920×1080ピクセル)という高いピクセル密度を誇っている。

 その一方で、Moto Xは4.7インチで解像度720p(1280×720ピクセル)のOLEDディスプレイを採用している。これは大きさとして十分であるものの、HTCやサムスンの最新機種と同じ水準に達しているとは言えない。ただ、バイオニックアイの埋め込み手術を受けていたり、宝石鑑定用のルーペを持っているという場合を除き、違いを見分けることはできないだろう。なお、Moto XのOLED画面テクノロジは生き生きした発色と深味のある黒、広い視野角を実現している。

 当然ながら画面のインパクトというものは、解像度や明るさ、色調といった観点のみからもたらされるわけではない。例を挙げるとMoto Xのベゼルは携帯電話の前面の端部分を軽く覆うくらいの極めて薄いものとなっている。2012年に発売された「Droid Razr M」や同社が発表したDroidの新製品と同様、薄いベゼルによってMoto Xの画面は大きく見え、人目を引くものとなっている。

提供:Sarah Tew/CNET
極薄というわけではないが、コンパクトに仕上がっている。
提供:Sarah Tew/CNET

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