「ゲームを出す力は持っている」--減収減益のグリー、今期は“選択と集中”進める - (page 2)

岩本有平 (編集部)2013年08月14日 20時21分

 なお、事業の選択と集中の進み具合によって業績が変動する可能性があるとして、2014年6月期の業績予想については開示しなかった。

 今期は、自社開発やパートナーとの提携を通じてヒットタイトルの開発に取り組むとした田中氏。だが一方では、ガンホーの「パズル&ドラゴンズ」のヒット以降、ゲーム開発会社が「GREE」や競合であるディー・エヌ・エー(DeNA)の「Mobage」といったプラットフォームから離れてネイティブアプリ開発にシフトする動きも見られる。グリーが出資するgumiなども、子会社を通じてネイティブアプリを開発するエイリムに出資。iOS向けにアプリを公開している。

 このような「プラットフォーム離れ」ともいえる動きについて、決算説明会後の取材で田中氏に尋ねたところ、「グラニも(ブラウザゲームで)約3倍のコイン消費になった。ブラウザゲームも、国内外のアプリも全部に市場がある」(田中氏)と説明。また、「結局それ(プラットフォームから離れること)でユーザーを集められるのか。実際のところ我々でも苦労している。いいゲームが出せれば事業性はあるが、経営としては安定性があるのか」(田中氏)とした。

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