「GALAXY S4」レビュー(前編)--ほぼ万人向けの全部入りスマートフォン - (page 5)

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2013年05月13日 07時45分

 T-Mobileのアプリ群には、T-Mobileホットスポット、アカウントマネージャー、ビジュアル音声メール、「T-Mobile TV」などが含まれている。(筆者は、不要な警告を通知トレイに表示し続ける管理用アプリの1つを、アンインストールして無効化しなくてはならなかった)

 一方、サムスンのアプリには、チャットアプリ、「S Memo」アプリ(筆者はいつもこれを好きになろうとしているのだが、複雑すぎてがっかりするということを繰り返している)などがある。

 また、サムスンの特別プログラムのハブや、7 digitalが提供する有料の音楽と動画のハブも用意されている。「Samusung Link」は新しい機能のように見えるが、実はそうではない。これは、GALAXY S IIIの「AllShare Play」が名前を変えたもので、「スマート」なデバイス間でコンテンツを共有するものだ。

 サムスンはまた、ブランドを付与したバージョンの同社の翻訳機能や、カロリー計算と運動のためのアプリ、そして同社のテレビリモコン兼レンタルアプリのWatchONも用意している(これらについては後述)。「Flipboard」の特別バージョンもインストールされている。これはサムスンのAir View機能を活用して、指を上にかざすとプレビューを表示できるものだ。

提供:Sarah Tew/CNET
「Samsung Hub」では、音楽や動画のダウンロード、レンタル、購入を行うことができる。
提供:Sarah Tew/CNET

 「Story Album」アプリも新しい。これを使えば、写真とテキストによる物語風のアルバムを作ることができ、「Blurb」というサービスを通じてそのアルバムを印刷(購入)できる。筆者はBlurbのファンでもあるし、カメラの写真を実際に活用しやすくするものなら何でも好きだ。しかし、このアプリはアルバムを作成して購入することを「推奨」する通知をポップアップし続けるので、あまり評価していない。

アイトラッキング(視線追跡)とジェスチャー

 アイトラッキングソフトウェアと言えば、目だけで自分のスマートフォンを操作する、かっこいい、未来的な技術のように聞こえるが、これは実際には、部分的にしか本当とは言えない。これは、カーソルやテキストが目の動きを追うというようなものではない(考えてみれば、おそらくそういうものは欲しくないと思うはずだ)。このソフトウェアは、より一般的に、ユーザーが注意を払っているのか、視線を外しているのかを判別するものだ。

 「Smart Pause」と「Smart Scroll」は、GALAXY S IIIのオプションであった、見ていないときには画面を暗くする機能である「Smart stay」を元に作られたものだ。GALAXY S4では、例えばCNETの記事を読んでいるときに、画面を見ながら傾けることで、上下にスクロールすることができる。片手でスマートフォンを持ち、片手でつり革を握っている通勤者や通学者であれば、この機能は電車やバスの中でニュースを読むのに便利かもしれない。

提供:Sarah Tew/CNET
Smart Pauseを有効にすると、画面から視線を外すと動画の再生が一時停止し、再び画面に注目すると再生が再開される。
提供:Sarah Tew/CNET

 筆者は、目線が外れれば見ている動画が停止し、注目すればまた再生が始まるというSmart Pauseのアイデアが本当に気に入っている。Smart Pauseは、ぎこちない動きや短いラグが発生するSmart Scrollよりも、応答が早く、コントロールしやすかった。

 GALAXY S4の前で目をグリグリと動かすのもいいだろうが、ジェスチャー操作のほとんどは、指先で行うようになっている。Air Viewと呼ばれる手を浮かせたまま操作する機能は、スタイラスでの操作が中心のタブレットであるGALAXY Note IIと「GALAXY Note 10.1」からGALAXY S4に受け継がれたが、スタイラスの代わりに指を使う。

 指を浮かせることで、フォトギャラリーの動画クリップや画像のプレビューを表示したり、ブラウザのタブのサムネイルを見たり、動画のタイムラインを操作したり、電子メールをチェックしたりすることができる。また、カレンダーのイベントを拡大したり、短縮ダイアルを詳しく調べたりする機能もある。前述の通り、FlipboardはAir Viewと協調するようにカスタマイズしたアプリを作っており、タイルの上で指を浮かせると、その下にある記事を見ることができる。

提供:Sarah Tew/CNET
カメラセンサの前で手を動かすことで、GALAXY S4をコントロールできる。
提供:Sarah Tew/CNET

 指先を浮かせるのに加え、手全体を画面(およびサムスンのロゴ近くにあるセンサ)の前で振ることで操作することも可能だ。例えば、このジェスチャーを有効にした状態で、手のひらを動かすと、電話を取ったり、プレイリストの曲を切り替えたりすることができる。手を一定の動きで前後にスライドさせれば、ギャラリーの写真を進めたり、ブラウザのタブを切り替えたりもできる。また、リストを上下にスクロールさせることもできる。

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