IT部門を待ち受ける10の大きな落とし穴 - (page 3)

Mary Shacklett (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2013年04月02日 07時30分

#7:データ品質の悪さ

 世界最高峰のテクノロジがあっても、住所のスペル間違いや、電話番号の記入漏れによる顧客レコードの重複には対処できない。既に記録されているデータについては、重複レコードをディスクに格納/アーカイブする前にデータの重複除去技術を用いて洗い出すことはできる。新規データについては、アプリケーション内でしっかりとしたフィールド編集を行うことで、データレポジトリ内に格納するデータの品質向上に役立てられるはずだ。

#8:専門用語

 IT部門は(その他の技術分野と同様に)専門用語や頭字語を普段から使用しているため、こういったものに縁がない業務部門のユーザーとのやり取りにもつい使ってしまう。これによってコミュニケーションに問題が生じたり、ユーザーに威圧感を感じさせるようになったりもする。IT部門はその要員に対して、エンドユーザーとともに仕事をする際に専門用語を避け、平易な言葉のみを使うように指導する(また、必要に応じて訓練する)ことで、こういった状況を避けられるはずだ。

#9:非現実的な納期

 業務部門からの要求は容赦なく、かつ素早い対応が求められる。IT部門は、プロジェクトの遂行までに必要な作業量に比して、あまりにも余裕のないスケジュールを受け入れるよう求められるのが常だ。こういったことが起こった場合、IT部門は重要な機能の欠けた不完全な成果物を提供する結果となり、引き続いて実施する機能拡張サイクルでその帳尻を合わせなければならなくなる。このようなアプローチでも、業務部門と完全に折り合いが付いているのであれば問題はないだろう(実際のところ、マーケティング関係といった分野では、問題なく機能するプロジェクトもある)。しかし、ガバナンスやセキュリティの問題がある場合や、アプリケーションを完全なものにし、かつテストも徹底的に行う必要がある場合、IT部門は業務部門のマネジメントに対してどういった取り組みを行い、いつまでかかり、その取り組みが遂行されなかった場合にどういったリスクが生まれるのかを報告しておく責任がある。

#10:ソフトスキルの不足

 IT部門は依然として、ソフトスキルが不足する分野となっている。最高情報責任者(CIO)はこうした状況を認識し、予算を確保し、重要なIT要員に対してソフトスキルのトレーニングを実施するべきである。また、エンドユーザーにIT要員のコミュニケーションの質に関するフィードバックを求めることで、その質を高めていくようにもすべきである。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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