新「iMac」レビュー--薄く優れたデザインと高パフォーマンスを実現 - (page 6)

Rich Brown (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2012年12月13日 07時45分

 本レビューに使ったiMacのCPUはDell XPS One 2のCPUと同じではなく、メモリも多く、SSDも積んでいるため、この記事の性能比較はフェアではないように見えるかもしれない。iMacのグラフィックカードは高速であり、ある程度までは「Photoshop」の処理に役立っているが、その他については、iMacよりもよい結果を出すことはないとしても、ハイエンドのXPS One 27も似たような結果になるはずだと私は考えている。もっとも高速なXPS One 27との直接的な速度の比較はできないとしても、XPS One 27とiMacが、他の27インチオールインワンPCとは異なる独自のクラスを形成しているのは確かだ(ほかのものは、解像度が低い1920×1080ピクセルのディスプレイを持っている)。

 iMacが決定的によい成績を収めたのは、「iTunes」と「QuickTime」の処理テストだが、このテストはAppleに有利な結果が出る傾向にある。このテストをここに含めたのは、もっぱら前世代のiMacとの比較のためだ。「HandBrake」を使って行ったOS非依存のテストでは(このテストは、QuickTimeのテストの代わりとして導入された)、XPS One 27と新型iMacの結果はほぼ同じだった。

 ハイエンドのXPS One 27が対象になっていないことを考えると、このテスト結果から、iMacがハイエンドオールインワンPCのアプリケーション性能でトップだと言うことはできない。ただし、iMacとして史上最高速だと言うことはできるだろう。

 グラフィックスの面では、iMacのGeForce GTX 680 MXはトップレベルのモバイルグラフィックチップであり、HP Z1を除けば、これはあらゆるオールインワンPCの中でもっとも強力なGPUだ。私は「ボーダーランズ2」を、2560×1440ピクセルの解像度で、画像品質を最高にしてテストしてみたが、問題はなかった。Mac OS Xで動くゲームの中でもっとも性能を必要とする「The Witcher 2」も、フル解像度、高画像品質で試してみたが、毎秒60フレームとは言わないまでも、十分以上にプレイ可能な品質だった。Macで動く他のゲームも、仮想化Windows環境で動くほとんどのタイトルも、十分な画像品質でプレイできるはずだ。

 他に私が試してみたいと思っている唯一のテストは、iMacとXPS One 27の真のディスプレイ品質テストだ。余談だが、米CNETのフォトエディターは、iMacの色域と、黒レベルの詳細度に感心していた。

 性能に関して、他に2点触れておきたいことがある。レビュー用のiMacにはFusion Driveが搭載されている。これは、1Tバイトのハードディスクと128GバイトのSSDが組み合わされて、1.2Tバイトの1つのボリュームになったものだ。Appleは、Fusion Driveをシームレスなものになるように設計している。OSそのものや、頻繁に使用するファイルは、SSDから読み込まれる。Fusion Driveの考え方は、アプリケーションの読み込み、ファイル転送、その他あらゆるディスクアクセスが関わるシステムの動作を高速化しようというものだ。Fusion Driveが搭載された結果、どんなものでもほとんど瞬時に起動できるようになっている。

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