私は映画を見ているときも、ゲームをプレイしている時も、音楽を聴いているときも、Kindle Fire HDのスピーカの音は、クリアで大きい(大きくする必要があれば)と感じた。このスピーカの音は、他のタブレットで聞いたよりもかなりよいものだ。スピーカは背面にあるが、背面の端が斜めになっているため、机の面に置いてもふさがれてしまうことはない。実際、斜めに出た音が机に反響して、品質を高める効果が出ている。
ただし低音には欠けており、理想を言うのであれば、ヘッドホンかより大きなスピーカで音を聞きたい。しかしタブレットのスピーカとしては、今のところこれよりもいいものはないと言える。
このデバイスをいじっていた3日から4日間の間、私はKindle Fire HDの画面の明るさを100%に設定し、常に動画をストリーミングし、アプリをダウンロードし、ゲームをプレイし、インターフェースを操作し続けていた。その間、バッテリは数時間おきに充電する必要があった。
CNET Labsによるバッテリ持続時間テストの公式結果は以下の通りだ。ここから、他のタブレットのテスト結果も見ることができる。
動画再生バッテリ持続時間(時間) | |
---|---|
Amazon Kindle Fire HD | 5.1 |
Amazon Prime動画ストリーミングバッテリ持続時間(時間) | |
---|---|
Amazon Kindle Fire | 6.8 |
Amazon Kindle Fire (2012年版) | 5.9 |
Amazon Kindle Fire HD | 6.6 |
米国では、Amazon Primeの会員には、「Kindle Fire HD」で享受できる恩恵が2つある。Prime会員のKindle Fire HDオーナーは、充実を続けている、Amazonの映画とテレビ番組のストリーミング可能なコンテンツのリストにアクセスすることができ、またKindleの本を毎月1冊、返却日の制限なしに借りることができる。Prime会員の年会費は79ドルであり、Kindle Fire HDには、会員サービスを試せるよう、Primeのサービスを1カ月間無料で利用できる権利がついてくる。
Kindle Fire HD、Kindle Fireがこうあるべきだったタブレットだ。このデバイスはAndroid Marketのアプリにもアクセスはできるものの、実際には、Androidタブレットというよりは、Amazonのタブレットだと考えるべきだ。
Kindle Fire HDがNexus 7よりも優れているかというのは、間違った質問だ。むしろ、どちらが自分に適しているかを問題にすべきだろう。
Nexus 7とKindle Fire HDは向いている用途が異なっており、一方の優れた点が、もう一方の価値を損なうということはない。両方が共存し、共に繁栄することは可能だ。
Nexus 7は、Google Playへの完全なアクセス、Android OSのJelly Beanのフル実装、NFCのサポート、持ちやすさなどの要素によって、究極の7インチAndroidタブレットになっている。もし、完全なAndroidを体験したいのであれば、こちらを先に検討すべきだろう。
Amazon Primeの会員であるか、単に映画やテレビ番組、音楽、本、雑誌などを消費するのに向いていて、もっとも安価な手段を探しているのなら、Kindle Fire HDの方が優れている。なにしろこのデバイスは、7インチタブレットの中で最高の画面を持っている。Kindle Fire HDは、初代Kindle Fireから始まったものを洗練し、ほぼあらゆる面で改善しながら、同じ199ドルという素晴らしい価格を維持しており、それでいてストレージを16Gバイトに強化している(32Gバイトモデルの価格は249ドル)。簡単に言えば、これは非常にレベルの高いコンテンツ消費用デバイスだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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