7インチ版のKindle Fire HDは、1280×800ピクセルの解像度を持つIPS液晶画面を備えている。色はディスプレイから浮き出るようで、非常に鮮やかであり、コントラストも高い。Nexus 7の十分に素晴らしい画面と比べても、あらゆるものが若干シャープできれいに見え、極端な広角度から見ると、Kindle Fire HDの画面は明るさでも、色の統合性でも、コントラスト比でも元の状態に近かった。ピンチによるズームも素早く行うことができ、Kindle Fire HDの応答はNexus 7と同程度に速かった。
テストした仕様 | Amazon Kindle Fire HD | Amazon Kindle Fire | Samsung GALAXY Tab 2 7.0 | Google Nexus 7 |
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最大の明るさ | 394 cd/m2 | 424 cd/m2 | 379 cd/m2 | 288 cd/m2 |
デフォルトの明るさ | 394 cd/m2 | 147 cd/m2 | 150 cd/m2 | 190 cd/m2 |
最大黒レベル | 0.41 cd/m2 | 0.45 cd/m2 | 0.31 cd/m2 | 0.28 cd/m2 |
デフォルト黒レベル | 0.41 cd/m2 | 0.15 cd/m2 | 0.12 cd/m2 | 0.18 cd/m2 |
デフォルトコントラスト比 | 960:1 | 980:1 | 1250:1 | 1055:1 |
最大コントラスト比 | 960:1 | 963:1 | 1222:1 | 1028:1 |
Amazonによれば、Kindle Fire HDでは、タッチスクリーンセンサとLCDをガラスの1つの層で組み合わせており、これにより反射が軽減しているはずだというが、正直に言って、私はこの点では他のタブレットとの違いは分からなかった。
私はNexus 7とのゲーム性能の比較に、「Riptide GP」を使用した。Nexus 7で動かしたRiptide GPは、少しだが常にKindle Fire HDで動かすよりもフレームレートが高かった。このタイトルには、Nexus 7に搭載されている「Tegra 3」プロセッサ用の最適化が施されているが、私が理解する限り、これはグラフィック効果に対してであって、直接的にフレームレートに影響するものではないはずだ。
「Asphalt 7」のようなゲームは、Kindle Fire HDでもNexus 7と同じようにスムーズに動くが、Kindle Fire HD版のテクスチャは明らかに質が低い。
初代Kindle Fireには、多くの「Kindle Fire版」のゲームが提供されていたが、残念ながらそれらのゲームは、今のところKindle Fire HDと互換性がない。そのため、Kindle Fire HDには、ユーザーがAPKのサイドローディングでもしない限り、まだ魅力的なゲームはほとんどないと言っていい状況だ。
プレイ可能なゲームも、PowerVR SGX540 GPUを活用しているわけではない。確かに「Angry Birds」は問題なくプレイできるが、まだKindle Fire HD版の「N.O.V.A. 3」のようなゲームは見当たらない。魅力的なゲームが早く手に入るようになることを期待したい。
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