MacBook Proを選んできた理由の1つは、キーボードが打ちやすい、ということもがある。フルサイズのキーをゆったりと搭載したキーボードは、メインマシンとしての使いやすさを提供してくれる。音の雰囲気もキータッチの深さも、十分満足するものだった。
Retinaモデルは、本体の薄型がいっそう図られたこともあり、キーストロークもその例外ではなかった。キーのピッチなどは変更がないが、キーストロークは浅くなったようだ。初めてタイピングしたときに、あまりキーが奥まで行かないことと遊びがないことで、ちょっとテンポが悪いタイピングを経験することになる。雰囲気としては、ちょうど、MacBook Air 13インチのキーボードを想像して頂くと良いだろう。
これは慣れの問題なので、浅いキータッチが好きな人ももちろんいる。そして僕も、浅いキータッチに慣れた方が結果的にほんの少しだけタイピングが早くなるはずだ。しかし、キータッチでMacBook Proを選んできたユーザーからすると、かなり違ったタッチに戸惑う人もいるかも知れない。
新モデルもこれまで通りアルミ削り出しの金属ボディだが少し加工が変わっている。
以前のユニボディのエッジは、金属であることの主張が強く、非常にソリッドな仕上げだった。パームレスト部分に手首を置いてタイピング作業を長時間続けていると、パソコンのエッジに当たっている腕の部分にどうしてもエッジの跡がついてしまい、時間が長くなればなるほど、少し痛くなってしまっていた。
Retinaモデルでは、このエッジの加工が変わり、角が少し丸くなっている。ディスプレイの開閉に使うくぼみの両端にある頂点を指先で触ったり、縁を指でなぞったりしても、新モデルが柔らかな頂点になっていることがよく分かる。
この加工によって、長時間のタイピングで腕に触れる部分が痛くなりにくく、また跡も少しつきにくくなっている。特にタイピング主体で作業をする身としては、嬉しい進化である。
従来のモデルでは光学式ドライブのスロットのみが用意されていたが、これが排除されたため、右からUSB 3.0、HDMI、SDXCカードスロットが用意されるようになった。MacBook Airでは両サイドにUSBポートが用意されていて、マウスの接続などにも便利だったが、Retinaモデルでもその便利さが享受できるようになった。
また、これまでSDカードとポート類がすべて左側に集められていたため、SDカードの抜き差しなどに少し干渉しがちだったが、この問題も解消されるのではないだろうか。
従来からポートが集められていたサイドには、左からMagSafe 2、Thunderboltポートが2つ、そしてUSB 3.0、ヘッドフォン出力端子が用意され、FireWire 800とオーディオ入力端子は省略された。オーディオ端子は残してもよかったのに、と少し思うのだが、USBのオーディオインターフェイスも充実してきていること、ヘッドホン端子にiPhoneのイヤホンマイクを差し込めばマイクもきちんと動作することから、「いらない」という判断になったのだろう。
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