MSのタブレット「Surface」の第一印象--便利な機能と細かな工夫の数々を見る - (page 3)

Rich Brown Eric Franklin (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル 編集部2012年06月22日 07時30分

2つのタブレット、2つのカバー

 ASUSの「Transformer」シリーズのタブレットで使われているキーボードアタッチメントを持ってきて、Appleの「Smart Cover」と混ぜ合わせれば、MicrosoftがSurfaceにカバーを取り入れたことの基本的な考え方をつかめるだろう。

 カバー/キーボードアタッチメントは2種類ある。「Touch Cover」と「Type Cover」だ。AppleのSmart Coverと同様に、これらのカバーはSurfaceの端にマグネットで取り付けられている。スクリーンのカバーとしても、あるいはフルキーボードとしても機能し、2ボタンのトラックパッドと、WindowsのMetroユーザーインターフェース(UI)を操作するためのボタンがついている。カバーを元に戻すと、キーボードは自動的にオフになる。

 率直に言って、タブレットのスクリーンを長時間タイプするのが好きな人はいない。そしてMicrosoftは間違いなく、Surfaceのカバーキーボード上でのタイピングが、通常のキーボードでのタイピングと同じくらい正確で、楽しい(そしてType Coverを使えば楽しさが増すかもしれない)ということを明確に示したのだ。少なくとも、Microsoftの担当者に言わせればそうなる。

 残念ながら、Surfaceに取り付けられた状態のTouch Coverキーボードを使う機会はなかった。触覚フィードバックやボタンの押し下げがほとんどないため、このキーボードでタイピングするのは妙な感じがした。しかしMicrosoftは、タイピング時にタブレットのスピーカーから打鍵音が聞こえるため、十分な反応が得られるとしている。

 しかし、自らそれを体験したわけではないので、実際にタブレットと一緒に使ってみるまでは、Microsoftがこのデザインでどの程度成功しているかを言うのは難しい。この厚さ3mmのキーボードが、筆者が今まで使った中で最も薄い物理キーボードであるのは間違いない。

 プレスイベントが進むにつれて筆者が気付いたのは、Surfaceを通してMicrosoftがユーザーに提供したいエクスペリエンスには、非常に多くの配慮がなされ、細かい部分が付け加えられていることだ。細かな機能の中で最も素晴らしいものの1つは、タブレットに接続されているTouch Coverの色に合わせて(最初は5色が用意されている)、Metro UIのスクリーンの背景色が変わることだ。

 より厚みがあって従来型に近いType Coverキーボードを触る機会はなかったが、Microsoftはその動作について非常に詳しいデモを行った。Touch Coverの固定式ボタンとは異なり、Type Coverのキーは、比較的薄いと思われる(5mm)筐体の中に収まっていながら、1.5mmのキーストロークがある。

 また、それぞれのキーはある程度の圧力をかけた場合に反応する。このおかげで、タッチスクリーンとは異なり、指をホームポジションにおいてもキーストロークとして認識されることはない。

そのほかのスペック

 Microsoftは、Surfaceの前面と背面に「HD」カメラが搭載されていることを発表したが、それ以外は画像関係の詳細について明らかにしていない。少なくとも720pの画像キャプチャ性能(これは0.9メガピクセルにすぎない)があることが分かるが、われわれは少なくとも、最近の標準的なタブレットやスマートフォンに見られる、数メガピクセルに近い解像度を期待している。

 Touch Coverは、提供予定となっている磁石で取り付け可能な2種類のカバーのうちの1つ。
Touch Coverは、提供予定となっている磁石で取り付け可能な2種類のカバーのうちの1つ。
提供:Josh Lowensohn/CNET

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