GALAXY S2 WiMAXでもうひとつおすすめの機能はテザリングだ。テレビでは高速なインターネットが外出先でも使えるというモバイルルータのCMがたくさん流れているが、それと同じことがGALAXY S2 WiMAXがあれば実現できる。しかも追加料金はゼロ。
例えば、タブレットの持ち歩きを検討するも通信費用がネックと考えている場合に有効だ。GALAXY S2 WiMAXさえあれば通信回線なしの機種を選んでも、外出先でインターネット接続に困ることはないのだ。
そのテザリングの利用法は簡単。機種によっては設定画面から深いメニューをたどる必要があったが、GALAXY S2 WiMAXは画面上部の通知バーを引き出して「テザリング」をタッチして開始、テザリングを終えるときも同様にタッチすればよい。
使い始めにはネットワークSSIDとセキュリティのキー(パスワード)を、GALAXY S2 WiMAXのデフォルトのものから、独自のものに変更をすることを強くおすすめしておくが、それさえ済ませてしまえば、通知バーから「テザリング」をオン/オフするだけで簡単に利用できる。
さらに、auの3Gデータ通信といえば電話がかかってくると一時停止する仕様であるが、GALAXY S2 WiMAXのWiMAXならば通話しながらもWiMAXテザリングのデータは流れてくる。パソコンやタブレットでネットの情報を引き出しながら、通話することも可能だ。
また、他にもメリットはある。WiMAX利用時だけに限られるが、パケットの上限制限がなく、多めに通信した場合でも通信速度制限や追加料金がない。
問題といえばバッテリの持ちであるが、テザリングを使ったからといって目に見えてバッテリーが減るということはないが、1~2時間めいいっぱい使えばそれなりにバッテリーが減ってくる。確実に使いたいなら別途モバイルバッテリの携行をおすすめする。
それ以外は料金面も含めて優秀なモバイルWiMAXルータとして利用できるGALAXY S2 WiMAX。トータルでの通信コスト削減にも、テザリング機能はぜひ活用してほしい機能だ。
フィーチャーフォンを使っている場合、機種変更すると困ることがある。おサイフケータイをはじめ、回線が有効でないと使えない、携帯電話1台1台に紐つけられたサービスを使っている場合だ。
WiMAX対応のauのスマートフォンでは、最初に登場した機種は、SIMカード(au ICカード)を使わず、端末内部に電話番号を書き込む方式なので、SIMカードは機種変更の時点で原則回収される。SIMがなくなれば、もともと使っていた携帯電話は一切使えなくなる。
しかし、GALAXY S2 WiMAXはそうではない。従来からの携帯電話からの機種を変更した場合、SIMカードはGALAXY S2 WiMAXに差し替えるだけなのだ。今まで使っていた携帯電話も、SIMカードを戻せば使える。もし、機種変更前にサービスの解約や移行を済ませていない場合でも戻すだけで元通り使える。
ただ、MNPで他キャリアからの乗り換えや、auの機種変更でも旧式のSIMを使っていてSIMカード交換となった場合はこの技は使えない。
また、au携帯電話のほとんどは最初に差し込んだSIMカードだけ認識する仕組みになっており、異なるSIMを利用する際はauショップでロッククリアの手続き(有料)が必要となっている。そのため、同じau携帯電話でも他人に譲渡した場合に他のSIMカードを挿入する場合は、その度にauショップで手続きが必要。しかし、GALAXY S2 WiMAXはその必要がない。
au ICカードなら他のSIMカードでも区別なく認識するので、GALAXY S2 WiMAXに別のSIMカードを差し込んで使い心地を試すということも可能。ただし、その場合は使ったパケット代はもちろんだが、WiMAXで通信した場合は通常のパケット代に加えて「+WiMAX」の月額525円が自動的に加算される。他のSIMを差し込む際は料金に注意したい。
このほかにも、GALAXY S2 WiMAXは下部のmicro USBポートがMHL対応となっており、別売アダプタを介してHDMIケーブルでテレビに画面を投影できる機能や無線LANは混雑のない5GHz帯を利用できるなど機能は豊富だ。
ソフトウェアの面でも、高い処理能力を持つCPUの搭載や、1280×720ドットの高解像度画面がある限り、今後登場するだろう機能の多いアプリでもストレスなく動くだろう。
スマートフォンは進化が早いが、NFCの搭載や将来も使い続けられる高い性能を持ち、テザリング機能も持つGALAXY S2 WiMAXは今、買いのスマートフォンのひとつと言えそうだ。
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