改善が必要な点としては、サイトのデスクトップ向けページを表示できるようにしてほしいという声があります。これは多く寄せられているリクエストです。その次に多いのはフルスクリーンです。どちらももっともな要望です。われわれは、そうしたリクエストにきちんと対応したいと考えています。
その次には、「Flash」(Adobe Systemsのブラウザプラグイン)に関する質問がいくつかありました。Adobeは、そのロードマップに従って、将来的にモバイル向けFlashをサポートしないことをはっきりと述べています。AdobeはHTML5への投資を多く行っています。わたしはそれが大きな問題になるとは思っていません。われわれは、フルスクリーンと、デスクトップ向け(ウェブサイト)の表示機能には対処する予定です。また、Android版Chromeを多くの国で提供していきます。
--ビジネスとしては、Chromeは主に間接的な収入源であり、ほかのGoogleのサービスが収入をあげるのを手助けしています。Chromeから直接利益を得る可能性についてはいかがでしょうか。
Pichai氏:長期的なビジネスチャンスを過小評価する気はありません。われわれは、Roche Groupの9万人の従業員がGoogle Appsに完全に移行したことを発表したところです。また数週間前には、スペインの銀行、BBVAが3万人の従業員向けにGoogle Appsを採用したことを発表しました。企業内でのGoogle Appsに対する考え方は、大きく変わりつつあります。Google Appsは、学校、企業、政府などあらゆるレベルで採用されています。非常に興味深いのは、最近の導入例の多くでChromeが採用されている点です。また今後は、「Chromebook」がわれわれにとっての直接的な利益化モデルになると考えています。
Chromeのエコシステム全体を考えれば、われわれは基本的にイネーブラーだと言えます。われわれは徐々に、直接的な関与を高めていきます。事業との関連においても、この市場は必要になります。Chrome Web Storeには、ほかのサービスを持ち込むことができます。われわれはまだ初期段階にあって、人々はChrome Web Storeをモバイルアプリストアと比べているに過ぎません。現在、非常に多くのアプリがインストールされてはいますが、その多くは無料のアプリであり、単なるブックマークに過ぎません。しかし、「Native Client」ゲームの例を挙げれば、「Bastion」は「Xbox 360」のゲームですが、Chrome Web Storeで入手できます。
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