Sony Ericssonが同社初のAndroidデバイスである「Xperia X10」を発表したのは、2010年の3月になってからだった。当時、MotorolaとHTC、サムスンはすでに、それぞれの地位を支えるために大きく動いていた。
Sony Ericssonの携帯電話機とソニーの「PlayStation」コントローラの奇妙な融合である「Xperia PLAY」は、米国における同社の突発的なヒット作となるはずだった。このデバイスはまた、Verizon Wirelessを通じた、CDMA市場への同社初の大規模進出だった。しかし、消費者がより従来型のデバイスを受け入れるなか、Xperia PLAYは失敗となった。
変化を続ける業界動向にSony Ericssonの対応が遅れたために、ソニーは追いつくためにはかなり遅れた位置に追いやられたのかもしれない。
「手短に言えば、市場勢力図に変化は見えない」。Sterne AgeeのアナリストであるShaw Wu氏はこのように語る。
ソニーによる合弁事業の引き継ぎに対する反応は、ほぼ満場一致で肯定的だった。
RBC CapitalのアナリストであるMark Sue氏は、「関係性が育まれず、発展しないようなときには、別々の道を歩む方がいい」と述べた。
ソニーはSony Ericssonよりも迅速に動き、さまざまな市場において体勢を立て直すと予想されている。多くのアナリストは、米国のような市場に関して言えば、依然として「巨大な登り坂」が待っているが、ソニーは、西欧や中南米のような同社が伝統的に強い地域で、短期間での改善を果たせるかもしれないと指摘する。
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