Flashは過去数年にわたり、ブラウザ間およびOS間の非互換性を解消するための手段、そして、オンラインゲームやストリーミングビデオを扱うための手段として利用されてきた。このようなある種の利便性から、ほとんどのユーザーはPCにFlashをインストールしてきた。
この普遍性に打撃を加えたのが、「iPhone」、そして、後に「iPad」タブレットのモバイル版「Safari」でFlashを非サポートにしたAppleだ。Microsoftの発表は、さらなる一撃となった。IE10のWindowsデスクトップ版は変わらないが、Microsoftが新たに焦点を合わせているのはMetroだ。例えば、Metroは注目集める新市場のタブレットを意識して、タッチ操作に最適化されたインターフェースを備える。
Hachamovitch氏は、ブログ投稿で次のように述べている。
MetroスタイルのプラグインフリーなIEを稼働すると、バッテリ持続時間が長くなり、消費者のセキュリティ、信頼性、およびプライバシーも高くなる。プラグインは、ウェブの歴史における初期の時代には重要だった。しかしウェブはそれ以来、HTML5によって大きく発展した。旧式のプラグイン技術との互換性を維持していたのでは、MetroスタイルのUIを使った閲覧における消費者体験が向上するどころか低下してしまう。
しかし、Adobeはこのような状況に過去にも適応してきた。FlashがiOSで非サポートとなったとき、同社は、近い関係にあるAIR技術をFlashおよびウェブ技術の利用可能なスタンドアロンアプリ向けに使用するという解決方法をとった。Flashのパッケージング手法により、FlashアプリがスタンドアロンでネイティブなiOSアプリに変換されたのである。この方法は、iPad向けランキングでトップに立った「Machinarium」で効果を発揮した。
Winokur氏は、Metroインターフェースを含めた「Windows 8でもまったく同じことができると予測している」と述べた。同手法では、Adobeが「Captive Runtime」と呼ぶものを使う。Captive Runtimeは、間もなくリリースされるAIR 3に搭載される機能の1つである。
しかし、Metroはエンジン上で単にウェブページだけでなくウェブアプリを稼働させるので、開発者は同環境向けにウェブコンテンツも用意できる。ウェブアプリとパッケージ化されたAIRアプリがWindows Storeで販売可能となるとWinokur氏は付け加えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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