エイサー幹部、タブレット開発めぐるMSの姿勢に苦言

Lance Whitney (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 長谷睦2011年06月02日 12時42分

 Acerのコーポレートプレジデントと最高経営責任者(CEO)はそれぞれ、「Windows 8」搭載タブレットの製造に取り組むハードウェアメーカー各社に「厄介な」制約を課しているとして、Microsoftに苦言を呈した。

 The Wall Street Journal(WSJ)によると、Acerのコーポレートプレジデントを務めるJim Wong氏は台湾で開催中の見本市COMPUTEX TAIPEIで現地時間5月31日、Microsoftが次世代「Windows」搭載タブレット向けプロセッサを提供するチップメーカーとしてIntel、Advanced Micro Devices(AMD)、NVIDIA、Qualcomm、Texas Instrumentsの5社を選んだと述べたという。Microsoftはさらに、各チップメーカーがチップを供給できるハードウェアメーカーを2社までに制限する決定をしたといい、Wong氏はこの判断がメーカーに制約を課すものだと考えている。

 WSJの記事の中で、Wong氏は「業界はMicrosoftの所有物ではなく、Intelの所有物でもない」として、「参加する全員のものだ。一部の企業がわれわれ全体に代わって決定を下すことはできない。そこが問題なのだ」と発言している。

 またBloombergの記事も、Acerの会長兼CEOを務めるJ.T. Wang氏がWong氏の発言に同調し、同じくCOMPUTEX TAIPEIでWindows搭載タブレットメーカーに対するMicrosoftの姿勢を批判するコメントを発したと伝えている。同氏は、Microsoftが「とにかくあらゆるもの、あらゆるプロセスをコントロール」しているとして、チップメーカーやPCメーカーは「みな、非常に厄介だと感じている」と述べたという。

 米CNETがMicrosoftにコメントを求めたところ、同社の担当者は次のような声明を寄せた。「次期版Windowsは、今も開発段階にある。当社では、1月にお伝えしたテクノロジプレビューの一環としてパートナーのチップメーカー各社と協力して開発作業を続けており、開発プロセスの中で、世界中のハードウェアパートナー各社と定期的な協議を続けていく」

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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