--参加美術館との協業についてお話しいただけますか。
Brush氏:Schematicが美術館と直接共同作業を行ったわけではありません。作品の写真とStreet View画像のキャプチャは、Googleが他のパートナーの協力を得て手配しました。そのため、Schematicと美術館自体の直接のやりとりはさほどありませんでした。
--参加美術館はいずれも、この種のプロジェクトに関わったことがありませんでした。そのような美術館の参加を支援したことはどのような体験でしたか。
Brush氏:その点は確かに、本プロジェクトが達成した大きな功績の1つです。つまり多くの施設が参加できるフォーラムを作り出したことです。これもGoogleのチームが担当しました。ですから、われわれは折衝には関わりませんでしたが、多くの美術館のコンテンツをユニークな形で集める上でデザイン上の決定をいくつか下しました。例えば、ホームページを開いたときにどの美術館の画像が最初に読み込まれるかは、ランダムになるように設計しました。常に同じ美術館がリストの最上位に来るようにはしたくないと考えました。
--あなたの考えでは、このコレクションに「Mona Lisa」が含まれていないのはどれくらい残念なことですか。
Brush氏:それを言うなら、例えばPicassoの「Guernica」がないことについても同じことが言えると思います。しかし、特定の作品がないことそれ自体によって、サイト全体の価値が下がっているとは思いません。サイトで公開する作品を決めるのは完全に各美術館の意向次第です。参加作品が増えることを願ってはいますが、世界の有名な絵画すべてを網羅していないからといって、この達成の意義が小さくなるとは思いません。また、当然のことながら、実物にじかに接することが必要な作品もあります。例えばJames Turrell、Richard Serra、Olafur Eliassonなどの芸術家の作品です。
--プロジェクトの将来について教えてください。わたしとしては、今後参加美術館が増えていくと思う、といいますか、そう願っています。拡充の予定はどのようになっていますか。
Brush氏:拡充についてはお話しできません。プロジェクトの全体を取り仕切る責任者であるAmit Sood氏から今後のことは何も聞いていません。
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