Foursquareには、ほかにも良いニュースがある。Facebookはその規模を考えると、位置情報の共有というますます個人的なものになっていく領域を試そうとしても、臨機応変な対応ができない可能性がある。FoursquareやGowallaなどで多くのアクティブユーザーが作成しているコンタクトリストは、Facebookのコンタクトリストよりもかなり小さく、その範囲も頻繁に一緒に時間を過ごすような親しい人々に限られている。Facebookでは、ユーザーは、プロフィールへのアクセスや制限の段階別に、友人をグループ分けすることができるが、同社幹部は、これはあまり使われていないサービスだとしている。
したがって、Facebook Placesのキャンペーンに申し込むには、チェックインして「activate」ボタンをクリックすることが必要であり、そうするとキャンペーンがユーザーのFacebookウォールで共有される。それは、キャンペーンを広めたい企業にとってはいいことだが、地元のボトックス治療クリニックや、アダルトグッズ量販店のキャンペーンで節約しようというFacebookユーザーにとっては、そんなにありがたいことではないかもしれない。
Facebookの声明には次のように書かれている。「チェックインしてキャンペーンに申し込むと、そのユーザーの行動は友人のニュースフィード上に表示される。これは、ある場所にチェックインした時と同じだ。Facebook Placesのプライバシー設定は、申し込んだキャンペーンにも適用されるため、ユーザーが共有を希望しない相手に対してこの情報が公開されることはない」
しかし、チェックインやキャンペーンごとに共有するかどうかの設定を変えることはできないため、多少いちかばちかということになる(Foursquareではこの設定ができるようになっている)。そしてこの点は、Foursquareなどに代わるものとして、Facebook Placesに集まりつつあるユーザーや企業にとっては、大きな決定要因になるだろう。非常に大規模でオープンなサービスでは、これまでにないほど多くの情報が公開されることになる。しかし、公開されることには、良いものと悪いものの両方があり得る。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境