発明したのは「300年間成長し続けるかもしれない組織構造」--孫社長がビジョンを語る - (page 3)

坂本純子(編集部)2010年06月28日 10時43分

勝手に学び、考え始める「脳型コンピュータ」が誕生する

  • 脳細胞とコンピュータ素子数の仮説

 そうなると断言する背景は、テクノロジの進化によりコンピュータの能力が人間を超えるものになると計算をしたことにある。どのぐらい機械の能力が高まったかの例として、10万円で買える機械をもとに1秒あたりに計算可能な回数を調べたところ、過去100年間で3500兆倍になったという。今後30年では、100万倍に達するだろうと予測する。

 「人間もコンピュータと同じ構造。メカニズムは人間も二進法でできている。脳細胞にはシナプスというものがあり、シナプスがくっつくもしくは離れるの二進法でものを計算したり考えたりしている」という。人間の300億個といわれる脳細胞の数とコンピュータの1チップに埋め込めるトランジスタの数の進化を計算し、2018年に人間の脳を超えると予測する。「仮に2〜3年の違いがあっても、僕に言わせればそれは誤差。いつ超えるのか。それは、50年先ではない」と言い切る。

 さらに進化を続け、2100年には1垓倍(1兆×1億)、2300年にはさらにその3倍にもなるし、将来は「脳型コンピュータ」が実現するとした。

  • 過去における機械の能力

  • 2018年に人間の脳を超えると予測

  • 2100年には1垓倍(1兆×1億)へ

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