発明したのは「300年間成長し続けるかもしれない組織構造」--孫社長がビジョンを語る - (page 2)

坂本純子(編集部)2010年06月28日 10時43分

300年後の寿命は200歳、テレパシーも可能に

  • 寿命は200歳時代へ

 300年後の世界を想像すると、「本当の意味で『情報ビッグバン』が起きる。いまはほんのまだ入り口」と孫氏は言う。

 これから先のライフスタイルを考えたとき、人間の寿命も大きく変化していると予測する。300年前、一般庶民の平均寿命は33歳。貴族でも39歳だったという。10年で3.5歳ずつ伸びており、現在はそれが83歳になっている。

 300年後には、人間の寿命はDNA治療による人工臓器の一般化により、200歳になっているだろうとした。DNA治療は、自身の細胞から作るパーツにより、拒絶反応もなく心臓や肝臓などを移植できるというもの。

 「心臓、肝臓、あちこち入れ替えて、どこまでが自分だろう。でも、脳が一番大事で、入れ替えるのがなかなかむずかしい。脳を入れ替えることはできないが、脳を補強できるようにはなるだろう」と語る。

 人間の脳は、手足といろいろなところにある神経で通信しており、微弱な電流が流れている。

  • チップを介してテレパシーのように通信が可能に

 「人間の体を通信の媒体とすれば、脳からコンピュータのチップに体を通じて通信するという時代が300年以内に必ず来る」とした。時計やピアスなど、人間の体にチップが直接触れればよく、チップと脳が通信する。そのチップとさらに離れたところのチップ同士が無線で通信することで、たとえば異なった言語を話している人間同士でもコンピュータが自動翻訳し、まるでテレパシーのようなことができるようになると語った。

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