「iPhone 4」から「iOS」まで--WWDC 2010の発表内容を総括 - (page 2)

文:Josh Lowensohn(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年06月09日 11時40分

 背面のカメラは5メガピクセルで、LEDフラッシュが付いている。静止画(最大5倍のデジタルズーム撮影が可能)のほかに、30 fpsで720pのHD動画を撮影できる。またセンサが背面イルミネーション式で、配線がセンサの邪魔にならないようになっているとJobs氏は言う。

 背面カメラと前面カメラはいずれも新しいビデオ通話機能に使用することができる。Jobs氏はこの機能を、壇上でAppleのデザイン責任者Jonathan Ive氏を相手に実演した。ビデオ通話のアプリは「FaceTime」と呼ばれ、通信事業者が必要な帯域幅に対応できるようになるまではWi-Fiのみでの使用となる。

AppleのFaceTime機能では、iPhoneユーザー間で双方向ビデオ会議が可能になる。将来は他のデバイスにもこの機能を搭載するとAppleは述べている。 AppleのFaceTime機能では、iPhoneユーザー間で双方向ビデオ会議が可能になる。将来は他のデバイスにもこの機能を搭載するとAppleは述べている。
提供:Apple

 その他の新しいハードウェア機能としては、バッテリ持続時間の向上が挙げられる。持続時間は音声通話で7時間、3G回線を使用したウェブ閲覧で6時間、Wi-Fiを使用したウェブ閲覧で10時間、待ち受け状態で300時間とされている。3G回線を使用した音声通話時間が5時間だった1世代前のiPhone 3GSに比べて長くなっている。

 またJobs氏は、iPhone 4の側面を囲む継ぎ目は、実際にはデバイス全体を覆っているアンテナの一部だと述べた。ただし、それによって携帯電話またはWi-Fiの受信感度が向上するかどうかについては言及しなかった。そのほかのハードウェア上の変更としては、新しい3軸ジャイロスコープがある。ピッチ、ロール、ヨーのセンサを備えており、iPhoneにすでに搭載されている加速度計とは別のものだ。これによりアプリデベロッパーは6軸のモーションコントロールをアプリやゲームに組み込むことができるという。

iPhone 4のアクセサリ

 Appleは、過去のiPhone型ハードウェア、つまり初代iPhoneと、「iPhone 3G」およびiPhone 3GSの時と同様に、iPhone 4用の新しいドックを発表した。新しいドックはiPhone 4専用で、小売価格は29ドル。

 また、Appleは「Bumper」と呼ばれる新しいスタイルのケースも販売する。これは端末の側面を覆うもので、何色かのカラーバリエーションから選べる。これも29ドル。

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