Sentinelシステムは、ダッシュボードにメッセージを送るデータベースに情報を送信する。このデータベースは、ダッシュボードを補完する数種類のデータ収集エンジンの1つだ。システムがライブでログを収集してメッセージレートを推定している間、トラフィックモニタはそのレートのグラフを生成する。遠隔で測定と報告を行うテレメトリは複数のビューで実行できる。
Postiniは複数のフェールオーバサイトを使用している。潜在的な問題が見つかった場合、顧客のメッセージフローはバックアップシステムに切り替わる。一般的なクラウドホスティングプロバイダーと異なり、Postiniのサブスクリプションサービスでは、顧客のデータを同サービスのサーバに保存せず、データがPostiniのゲートウェイを通ることによってプロテクションサービスを提供する。
Croteau氏によれば、従来のネットワークオペレーションセンターでは、スクリーンの前に誰かが座っていて、エラーレートやその他の問題の発生に気付くと、優先順位を判定し、規定のワークフロー手順に従って問題に対処するという。
「これでは必然的に遅れが生じる」とCroteau氏は言う。特に、担当者がオフィスの外にいてポケットベルで呼び出す場合には、「何かをするのに何分も、15分もかかる」
「非常に長いアップタイムを実現するためには、サービス低下に直面したらすぐに措置を講じる必要がある。われわれのチームもダッシュボードを見ているが、われわれの特長は(人間が最初に決定を下す必要がなく)コンピュータが措置を講ずることだ」(Croteau氏)
コンピュータシステムにコントロールを任せ過ぎになる可能性について尋ねると、Croteau氏は次のように答えた。「これは実際のところ、HALのようなものではないと思う。アプリケーションのデバッグとイベントの分析は人間が担当している」
自動化に加えて、技術者にはプレイブック(ルールのガイドライン)が用意されており、何か問題が発生した場合にはこれに従う。プレイブックには問題の対処方法やさまざまなタイプのイベントに対する処置が説明されている。
真夜中にアラームが鳴るという事態が生じる可能性についてCroteau氏に尋ねると、地域全体のネットワークが停止した場合、または、ペイロードの通信やバイナリのスキャンとうまくやり取りできないなど、異常なイベントがシステムに負荷をかけた場合に、こうしたことが起こるかもしれないと語った。同氏は「われわれにとっての最大の課題は、正当なペイロードにかかわるものだ」と言う。
「スパム対策の本質はスパムの特定に関することではなく、問題のないメールの特定に関することだ」(Croteau氏)
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