Googleの電子メールセキュリティプロバイダーであるPostiniが米国時間3月31日にリリースする予定の統計によると、スパム送信者らは、ホスティング企業McColo Corp.の閉鎖からわずか4カ月で自分たちのボットネットを復活させたという。
スパムの量は、カリフォルニア州サンノゼに拠点を置くMcColoが2008年11月に閉鎖されてから70〜80%減少した。McColoは、コマンド&コントロール(C&C)サーバをホスティングしていた。このサーバは、スパムやトロイの木馬の送信などの命令を、PCに埋め込まれたボットソフトウェアに送信するのに使用されていた。PCの多くは米国に置かれていた。
3月の後半までに、スパム量の7日間平均は、McColoが閉鎖される前と同量に戻り、第1四半期中の全体のスパム量は1日あたりで平均1.2%の増加となり、2008年初頭以来最高となったとPostiniは述べている。2008年第1四半期では、スパムは1日あたりで約1%の成長となり、当時最大だった。
Postiniの製品マーケティングマネージャーであるAdam Swidler氏は30日にインタビューで、「スパム送信者は基本的に、この期間を使って自分たちのボットネットを再構築した」と述べた。
しかし、スパム送信者らは、ボットネットと交信するC&Cサーバを抱えるよりもコンピュータ間で命令を送信するPtoP技術など、インターネットサービスプロバイダー(ISP)の閉鎖に対してより耐性のある新しい手法を用いているようだと同氏は述べている。
このほかにも、受信者の地理的なロケーション向けにカスタマイズされた偽ニュースを喧伝する電子メールなど、ロケーションベースのスパムを使用する手法も新しい。
詳細はOfficial Google Enterprise Blogで確認することができる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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