次にもう一つ、
「人工的に上手く創り出すと、ユーザーが立ち止まりやすくなる場所」
というものもあります。具体的には、以下の場所などが該当します。
これは、「自然とユーザーが立ち止まりやすい場所」に比べると「自ら創り出す」という要素が加味される分難易度があがりますし、一定の工数を掛けながら、仮説立案→検証のサイクルを回し、発見をしていくものでしょう。
ただ、例えば現状あるコンテンツでよく見られるものを軸に施策を検討することなどは出来ると思いますので、一度社内でアクセスデータなど、確認をしてみてはいかがでしょうか。
例えば、
など、ユーザーの興味関心度が高いコンテンツは、ユーザーをゴールにスムーズに導く重要な「場所」といえるでしょう。
「伸びシロのツボ」が分かってきたとすると、つい、色々と施策を盛り込もうと欲張りたいものですが、いくら「ユーザーがふと立ち止まる場所」であっても、もともとウェブサイトは可読性が低いメディアですので、そこまで多くの施策は視認されないと思ってください。
加えて、例えば消費者がコンビニで清涼飲料水を選ぶときの所要時間がたった2秒であるように、ユーザーの判断は直感的、刹那的ですので、以下の点についてご留意ください。
具体的にどのようにするべきか、についてはサイトごとに対応が異なるのですが、より成果の上がる解を見つけるには、実際のユーザーにサイトを使用していただき、検証を繰り返すのが一番です。
弊社が行っているプロトタイプを用いたユーザー行動観察調査は、スピーディーに検証⇒改善を繰り返すことができるため、比較的高い成果アップを実現することができています。また、ABテストやレコメンドルールを変更しながら、検証を繰り返すことも優れた手法といえるでしょう。
要するに、高速でユーザー検証のスパイラルを回していくことが重要で、いかに質の高いスパイラルを数多くまわせるかが、今後の勝敗の分かれ目といっても過言ではありません。
ただ、効果検証のスパイラルを回すにも工数が掛かります。「伸びシロのツボ」を見つけてからも、工数が掛かるものなのです。だからこそ、効果があがらない場所に工数を掛けている場合ではなく、「伸びシロのツボ」に工数を集中させるべきなのです。
あなたの企業では、限られた工数を適切に「伸びシロのツボ」に集中させることができていますか。今後のビジネスプランを設計する中でぜひ検討をしてみてください。
なお、「ユーザーがふと立ち止まる場所」は、アイトラッキングツールを利用すると発見がスムーズですが、社内で発見するには、社内の人に普段使う感じでサイトを利用してもらい、その様子を何人分か観察をしていくだけで、ある程度わかってくるものです。また、補足的に気になった点についてヒアリングもしていくと理解が深まります。ぜひお試しください。
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