坂東:テレビ版Yahoo! JAPANは、オープンなスタンダードサービスですが、アプリキャストやYahoo! JAPAN for AQUOSは、よりメーカーの意向に沿った独自サービスと位置づけています。テレビとネットの関係はサービスを1本化できるほど、まだ進化していない。そういう意味でも、標準化サービスと独自サービスを2本立てでやっていくことは意味があると思っています。
また、弊社では全てのサービスのアクセス数をカウントしていますから、どのサービスのどんな部分が受けているのか常に測定することで、今後の展開を考えていきます。
村上:正確にどちらからというのはないのですが、テレビメーカーの方がネット対応テレビを開発され「どんな機能を入れたらいいか、どんなサービスを始めたらいいか」と考えられたときに、「ネットといえばヤフー」と言っていただける状況にまで、ヤフーのサービスが浸透してきたというのは1つあると思います。そういう動きは非常にありがたいですね。
坂東:TV Widgetsはサービスでもありますが、ミドルウェア的な位置づけに近いものだと思っています。ネットとテレビの関係は、ブラウザだけで済む話ではないですし、サービスによってはウィジェットタイプの方が向いているものもあります。ですから私自身、テレビのウィジェットとブラウザという2つのネットサービスは両立すると考えています。
一方テレビ市場を見たときに、日本で発売されている製品の方がネット接続という部分で進んでいるんですね。米国はセットトップボックス中心型ですから、ネット機能を内蔵したテレビが日本ほど導入されていない。そうした市場動向からも日本では一歩先にブラウザのサービスを導入し、米国ではウィジェットタイプから提供したという状況です。坂東:テレビと動画には絶対的な親和性がありますから、動画コンテンツが見られるようになれば、その利用頻度は高いでしょう。コンテンツ内容はPC版と同様ですが、「CEATEC JAPAN」でお見せしたデモ機では、ユーザーインターフェースに関して、1〜10のチャンネルボタンがコンテンツボタンとして連動するなど、テレビ的なメタファーを入れ込みました。実際のサービスをスタートした段階でこのままの操作性を採用するかは未定ですが、テレビとオーバーラップさせることで、違和感なくネット上の動画コンテンツを見せられるのではないかと思います。
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