[レビュー]コンパクトなLAN接続型HDD--アイ・オー・データ機器「LANDISK Home HDL-GSシリーズ」 - (page 6)

西村敦子(アクティフ)2008年01月16日 19時39分
アイ・オー・データ機器
HDL-GSシリーズ
内容:ビジネス分野でもますます成長を続けるNAS(ネットワーク接続ストレージ)市場。家庭内でもデータ共有だけでなく、DLNA対応でAV機器との連携が可能になったことで用途が広がり、導入するケースが増えてきた。アイ・オー・データ機器の個人向けシリーズ「LANDISK Home」の新製品「HDL-GSシリーズ」は、250Gバイトから1TBまでの容量をサポートする、シングルドライブのエントリー向けLAN接続型ハードディスクだ。

東芝の液晶テレビ「REGZA」に簡単接続。8台まで増設できる

 液晶テレビ「REGZA」との連携機能も、この「HDL-GS」の特徴の1つだ。「REGZA」との接続方法は、わざわざパソコン用とは別に説明書も添付されている。基本的には「REGZA」の背面にある「HDD専用」端子とLANケーブルで接続するだけでいい。複数台接続したいときは、「HDD専用端子」にHUBを接続してLANポート経由で接続すれば8台まで接続できる。

 使用には「REGZA」側で登録が必要だが、添付されている説明書のおかげで、説明書を探し出す必要がなくて助かった。一度登録してしまえば、番組表からボタン1つで録画予約ができ、録画中に追っかけ再生も可能だ。

 ただ、地デジのHD画質で録画していくと、アナログ放送をHDDレコーダーで録画していた感覚と比べるとかなりデータ量が大きく、ハードディスクを占有する。録画しては見て消す、という使い方なら500Gバイトでも普段使いには十分だが、映画やスポーツ、音楽番組など保存しておきたいデータが多いと、いずれ増設が必要になってくるだろう。そんなときに、HUBで手軽に増設していけるのはありがたい。

  • 添付されている簡易説明書には、Windows版・Macintosh版のほか、「REGZA Z3500」用の簡易セットアップガイドもあって便利

  • シングルドライブのおかげでボックス型よりもかなりコンパクトなので、ちょっとしたスペースにも設置しやすい

  • REGZAの背面にある「HDD専用」端子と、付属のLANケーブルで接続するだけで簡単に使えるようになる

地デジの録画をするなら500Gバイトモデル以上の大容量がおすすめ

 個人的に「HDL4-G1.0シリーズ」も使ってきたので、「HDL-GS」は「LANDISK Home」シリーズの使い勝手そのままに、コンパクトで静かになったエントリー向けモデル、というのがおおまかな印象だ。より導入の敷居を下げるため、低容量のモデルからラインナップされ、250Gバイトのモデル(HDL-GS250)は標準価格で2万3200円、実売だと2万円弱で手に入ることからも、エントリーユーザーを意識した点がうかがえる。

 「HDL-GS」の“つなげるだけ”でできる設定の簡単さと、DLNA機器との連携のしやすさは、これまでLAN接続型ハードディスクの導入を迷ってきた家庭やエントリーユーザーにもおすすめできるものだ。

 もし、「デジタルカメラの画像のバックアップにも使いたいし、REGZAでも録画したい」と考えている方は、できれば大容量をおすすめしたい。たとえば、デジカメの2Gバイトのメディアを週一回バックアップとるだけでも、一年経てば100Gバイト近くになる。さらに地デジの番組をHD画質で録れば、1時間で8Gバイト以上。2時間のサッカーの試合を毎週録り貯めるだけで、半年もすると380Gバイト以上になる。家族でコンテンツを集めると予想外に容量は増えていく。

 とはいえ、1TBモデルは「HDL4-Gシリーズ」も比較対象になってくるし、値段もぐんと上がる。今回レビューした500Gバイトのモデル「HDL-GS500」は標準価格29,600円、実売だと2万円後半と250Gバイトのモデル「HDL-GS250」と比べてもお得で、エントリーにはおすすめだ。ますます大容量化するコンテンツをLAN接続型ハードディスクでうまく管理して、いままで以上にコンテンツを活かして楽しんでほしい。

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