Vistaの購入意向が低いなかにあって、そもそもユーザーにとってPCとはどんな存在なのでしょうか。PCの位置付けを独自に設定した13項目から選んでもらったところ、結果は次のようになりました。
●あなたにとって、いま「パソコン」とはどんな存在ですか。一番近いと思うイメージを選んでください。(択一回答)
1 | 日常生活に欠かせない「生活必需品」 | 41.1% |
2 | インターネットを使うための「情報端末」 | 24.6% |
3 | 仕事に欠かせない「仕事道具」 | 13.7% |
4 | 自作やカスタマイズ、操作の習得が楽しい「趣味そのもの」 | 5.3% |
5 | さまざまな情報や記録を蓄えておくための「情報のタンス」 | 4.7% |
6 | とりあえず置いておく必要がある「常備品」 | 1.8% |
7 | 新しい便利さを体感できる「先端機器」 | 1.7% |
8 | なかなか使いこなせない「難しい機械」1.7% | % |
9 | 映画や音楽などを楽しむための「AVプレーヤー」0.8% | % |
10 | 絵描きや作曲などの余暇活用に使う「趣味のための道具」 | 0.7% |
11 | オンラインでみんなとも遊べる「ゲーム機」 | 0.6% |
11 | 金と手間がかかる「厄介もの」 | 0.6% |
11 | あってもなくてもいい「どうでもいいもの」 | 0.6% |
※ | あてはまるものがない/わからない | 2.1% |
「生活必需品」(41.1%)と、インターネットの「情報端末」(24.6%)いう2つの回答が飛び抜けて多い結果となりました。PCの活用用途はカメラや音楽プレーヤーのデジタル化によって広がり、毎日の情報収集にも欠かせなくなりました。生活への密着度が高まったゆえ、PCが壊れたときの不便さの度合いも増しています。
一方、かつてのPCのイメージであった「仕事道具」(13.7%)や「趣味そのもの」(5.3%)、「難しい機械」(1.7%)ととらえる人は少数派でした。これらの数字は、ユーザーの拡大によってPCが特別なものでなくなったことを示しているといえそうです。
Vistaの購入意向の低さは、こうした位置づけの変化に大きな理由があるといえるでしょう。現時点では日常生活やインターネットの利用においてWindows XPでも十分な上、生活必需品には常に当たり前のように使える安定性が求められるからです。
とはいえWindowsの寡占状態からすればVistaの普及は時間の問題といえるでしょう。ただしそのペースは、店頭からWindows XP搭載機が消え、Vistaの購入を「次にPCを買う必要が出てきたときに検討する」という人が多いことを踏まえると、従来のメジャーアップデートよりはゆっくりしたものになるのかもしれません。
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