SignalTalkはまた、インテルと協業し、エンターテインメントPC用プラットフォーム「Viiv」を搭載したPCにSignalTalkのゲームを提供すると発表している。インテルはViivを普及させるためにさまざまなコンテンツプロバイダと提携してViiv対応コンテンツを増やしており、今回の提携もその一環だ。しかし、これまではUSENの「GyaO」やエイベックスネットワークの「mu-mo(ミュウモ)」など、大手企業との提携が多かった。
SignalTalkと協業したのは、「情熱があり、しかも決断が早い。業界を引っ張るような形の協業ができるのと考えた」ためとインテル 事業開発本部 事業推進統括部門 ソリューション推進部部長の江頭靖二氏は話す。また、PCが多くの家庭に普及して市場規模が伸び悩む中で、インテルでは新たな市場として高齢者層に着目しており、Maru-janのユーザーに高齢者が多い点も魅力だったとした。
江頭氏は多くのアライアンスを手がけた経験から、成功するアライアンスの条件として、「ビジョンが共有できること」を挙げた。新しいテクノロジーが作り出すであろう新たな市場を見据え、ビジョンをともにできる相手であれば、その実現にお互いが力を合わせられるというわけだ。
一方、オプトの海老根氏の場合は、アライアンスに失敗しないための最低限の方法として、アライアンスを組む相手と一緒に時間を過ごし、相手の人柄を見るようにしているという。「1日、時間があれば1泊して、仕事以外の生活を共にするようにしている。ここで合わないような人であれば、その後も長続きしない」(海老根氏)
栢氏はベンチャー企業がアライアンスを成功させるためには、品質に対する優先度をどこまで高められるかという経営者の度量こそが重要になると語る。納期やコストとのバランスを考えながらも、高い品質を維持することこそが信頼につながり、アライアンスを成功に導くというのだ。SignalTalkではサービスやサイトなどの品質を管理する専門のチームがあり、ここが許可しない限り、どんなサービスであっても開始できないようにしている。
「結局、ベンチャーには品質しかない。悪い評判はすぐに広まる。一定以上の品質のものを出すために制作が遅れ、その分のコストがかかったとしても、経営者がそこでOKを出せるか、そこが勝負になる」(栢氏)
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