Googleは同ツールの用途をさらに拡大したいと考えている。ある情報筋によると、Googleは各マーケッターに対し、ウェブページをより頻繁に吟味し、それらのページをスポンサー付きのリストに含ませるという有料インクルージョンサービスを提案しているという。Googleの検索技術に任せておけば、自社サイトと、関連する検索クエリとのつながりが自動的に構築されるため、Amazon.comなどの大口広告主は、何千ものキーワードを落札しなくて済む。Amazonは、同社の何千ページにも及ぶサイトを吟味し、Googleのツールが適切と判断した場合に広告を出すという一連の作業の対価として、Googleに料金を支払うことになる。支払い金額は、オークションで既に決定しており、ユーザーがリストをクリックする度ごとに、Amazonはその金額を支払う。
このシナリオでは、例えば、あるウェブサーファーがGoogle.comで“Stevie Wonder”を検索したとすると、“Stevie Wonder at Amazon.com”というスポンサー付きリストが表示されることになる。恐らくAmazonはそこまで細かいキーワードには入札していないだろうが、Googleのクローラー(検索エンジンの情報収集ロボット)は検索エンジンのインデックス作業中にStevie WonderのCDや関連書籍を発見し、“Stevie Wonder”という検索クエリに基づく広告を自動的に掲載するのだ。
Googleとは対照的に、Overtureは広告に対し若干人間的なアプローチをとっている。Overtureの広報担当によると、同社は多数のアカウントマネージャーを採用し、各マーケッターが自社のオンラインストアに多くの客を引き寄せるためのキーワードの組み合わせを考案する手助けをさせているという。また同社は各マーケッターに対し、彼らの検索対策キャンペーンや、電子メール、Google、バナー広告を使ったキャンペーンの効果を測定できる技術を提供している。
「われわれは広告主と緊密に連携し、最もヒットする可能性の高いキーワードを広告主が確実に落札できるようにしている」(同社広報担当)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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