驚いた、これは素晴らしいディスプレイだ。この一言で記事を終わりにしたくなる。というのも、売り場で他のオールインワン製品と並べられた1699ドルの「iMac」とLEDバックライトの27インチワイドディスプレイこそ、すべての買物客が見るべきものかもしれないからだ。アップデートされた仕様も素晴らしく感じられるが、画面の表示領域に限って言えば、現在市場にあるオールインワン製品で新しい上位機種の27インチiMacに対抗できるものは皆無だ。
このディスプレイは、iMacの他の特長を圧倒している。長らく待望されていたSDカードスロットはもちろん歓迎するが、イノベーションとは言い難い。「Mini DisplayPort」のビデオ入力対応も興味をそそるが、別売りのアダプタが必要なのは少し残念だ。新しいワイヤレスのマウスとキーボードは強力なデザインで、マルチタッチ対応マウスは基本的なクリックとスクロールのデバイスと同程度に直観的だ。横方向へのスクロールや他のタッチ機能は、今のところ試用時間が短いため、満足できるレベルには至らなかった。
私たちはiMacの性能を強化するAppleの力づくのアプローチを評価するが、この価格帯へのクアッドコア投入は、頑固な抵抗者をも満足させたかもしれない。私たちは、新しいiMacと3.06GHzの「Core 2 Duo」チップの組み合わせが、Hewlett-Packard(HP)の「TouchSmart 600」や、おそらくはGatewayの新しい「One ZX6810-01」も軽く超えるだろうと予想している。ただし、「Core i5」と「Core i7」という選択肢は、1999ドルのiMacを非常に魅力的なものにしているが、値段が1699ドルだったなら2倍印象的だったはずだ。あるいは次回の製品ライン刷新で実現するかもしれない。
新型iMacにはオールインワン型で今はやりの機能の一部が欠けているが、私たちはそれを惜しいとは思わない。Blu-ray、タッチスクリーン、壁掛け対応はすべて有用だろうが、これらの機能のせいでマーケティング担当者が「デジタルライフスタイル」に過度に強調しがちになっている。私たちは、AppleがiMacの土台をコンピューティングの根幹に保っていることを確認できてうれしく思う。
私たちは新型iMacの4構成すべてについてレビューする予定であり、21.5インチの1199ドル版と1499ドル版はWindowsを搭載するオールインワン型とのより厳しい戦いに直面すると予想している。Windows機の一部は、より大きなディスプレイを搭載し、価格設定や機能の面でも勝っている。一方で上位機種の27インチiMacに張り合うのは、対抗製品が24インチに限定される状況では、より困難になるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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