「Apple Music」担当幹部のJimmy Iovine氏は米国時間10月7日、サンフランシスコで開催のVanity Fair New Establishment Summitで、広告入りのストリーミング音楽サービスは「アーティストを犠牲にしてユーザーを増やしている」と述べた。Iovine氏は広告型のストリーミング音楽のことを「詐欺的行為」と評した。
Appleによると、Apple Musicの8月時点でのユーザー数は1100万人だったという。広告モデルを無料提供したら、Appleはその数字をすぐに5億人に増やせるだろう、と元レコードプロデューサーでBeats Electronicsの共同創業者でもあったIovine氏は述べた。
Iovine氏は、「当社はそれを望んでいない。自分たちが構築したサービスは強力かつ強固なのできっと成功するとわれわれは考えている」と述べた。
Iovine氏のコメントは、Apple Musicが重要な時期を迎えたタイミングで出されたものだ。Apple Musicは楽曲をオンデマンドで無制限に聴くことのできるサービスで、月額10ドルで利用できる。6月末に公開され、3カ月間の無料トライアルが提供された。その無料トライアル期間は終わりを迎え始めており、Appleは最初から利用しているユーザーへの課金を9月末に開始している。
Iovine氏は、Apple Musicの有料会員数は明かさなかったが、その人数は「非常に順調に増加している」と説明した。
同氏は「Appleは私に数字を開示しないことを教えてくれた」と述べ、観衆の笑いを誘った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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