AppleのOS Xを狙うマルウェア「Flashback」は、米国時間4月9日のピーク時には世界中にあるMacの1%、すなわち約60万台に影響を与えるという、同プラットフォーム史上最大規模の脅威となった。セキュリティ企業Kindsightがさらに分析したところ、Macを所有する米国家庭のうち15世帯に1世帯がこのマルウェアの影響を受けていたという。
Flashbackの存在が最初に報告されて以来、さまざまな団体が手作業でこのマルウェアを検出、除去する方法を公開し、数多くのセキュリティ企業やAppleも除去ツールやソフトウェアアップデートを提供したため、このマルウェアの拡散が次第に抑えられ、感染システムの数も激減することになった。
こういった取り組みは大成功であったと言えるだろう。Symantecは4月17日の時点で、このマルウェアに感染しているマシンの数が14万台に減ったという見積もりを公表しており、さらにKaspersky Labsは4月19日の時点で今までの取り組みが引き続き功を奏し、感染マシンの数が約3万台にまで減ったとの見積もりを明らかにしている。
マルウェアの除去を支援するこういった共同戦線のおかげで、感染したマシンの台数はその感染がピークに達してから10日以内に95%減少し、その傾向は現在も続いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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