カリフォルニア州レッドウッドシティ発--2010年に「iPhone 4」試作機をガジェットブログのGizmodoに売却した罪に問われている2人の男は、軽窃盗の容疑に対して無罪を主張した。
米国時間9月1日午前に当地で行われた罪状認否でBrian Hogan被告とRobert Sage Wallower被告の弁護団は最高裁判所のJonathan Karesh判事の前で無罪の申し立てをした。Hogan被告はAppleのエンジニアがバーに置き忘れた試作機を見つけたと言われている人物で、Wallower被告はその容疑と盗品所持の罪に問われている。
Karesh判事は正式事実審理前協議を10月11日、裁判を11月28日に設定した。同判事はいずれの被告も保釈金を納める必要はなく、裁判所の出頭命令に従うという誓約書を提出して釈放されることになる、と述べた。これは重罪以外の訴訟案件ではよくあることだ。
サンフランシスコのK&L Gatesの刑事弁護士で、Hogan氏の弁護を務めるJeff Bornstein氏は罪状認否後、米CNETに対して、地区検事が本件を重罪ではなく軽罪として訴追すると決定したことを歓迎すると述べた。そのことは、検察が本件に関する「事実と状況に配慮している」ことを示している、と同氏は話した。
Hogan被告およびWallower被告の案件におけるiPhone試作機と、別のリリース前のiPhoneに関連する捜査を混同してはいけない。米CNETは8月31日、Appleの従業員がサンフランシスコのミッション地区にあるメキシカンレストランCava22でiPhone試作機を紛失し、同社のセキュリティ担当が同デバイスを現場近くの家まで追跡したが発見することはできなかったと報じた。
元米国海軍の暗号技術者で、2010年にカリフォルニア大学バークレー校を卒業予定だったWallower被告は同年、自宅で行われた米CNETとの単独インタビューで、「わたしは絶対にその試作機を見ていないし、触れてもいないが、誰が見つけたのかは知っている」と述べた。
8月上旬、サンマテオ郡の検察はHogan被告とWallower被告を軽罪の容疑で訴追した。両氏は、当時28歳だったAppleのコンピュータエンジニアRobert Gray Powell氏がカリフォルニア州レッドウッドシティにあるドイツ式ビアガーデンに置き忘れたiPhone 4試作機を入手したと言われている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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