パラゴムノキ根白腐病予防に関する共同研究を開始

株式会社ブリヂストン 2024年09月13日 15時00分
From Digital PR Platform


 株式会社ブリヂストンは、福岡バイオコミュニティ※1が実施するプロジェクトに参画し、九州大学とインドネシア国家研究イノベーション庁(Badan Riset dan Inovasi Nasional、以下BRIN)と共同で、パラゴムノキの根白腐病に対する予防技術を開発し、天然ゴム農園の生産性向上に貢献する研究を開始しました。
     




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BRINとの調印式の様子




 ブリヂストンは、サステナビリティを経営の中核に据え、持続的な価値創造の基盤構築に取り組んでいます。本プロジェクトは、商品を「創って売る」、「使う」、原材料に「戻す」というバリューチェーン全体で、カーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミー、ネイチャーポジティブの実現とビジネスを連動させる独自のサステナビリティビジネスモデルを確立する取り組みの一環として、「天然ゴムの持続可能な利用に向けた活動」を強化し、ネイチャーポジティブへの貢献に挑戦するものです。

 天然ゴムはタイヤの製造に使われる主要原料であり、高品質のタイヤを生産する上で不可欠な再生可能資源です。また、天然ゴムの栽培には600万人以上が関わっているともいわれ、多くの人々の生計を支えています。その天然ゴム資源であるパラゴムノキの病害である根白腐病は、原因菌が根に感染し、組織を腐敗させることで樹木を枯死に至らしめる病気です。発症が分かりにくく、発見の遅れが生じやすいため、天然ゴムの持続的な安定供給に対する課題となっています。この根白腐病原因菌への感染予防技術の開発に取り組むことにより、天然ゴムの収量安定化及び、天然ゴム農園の生産性向上を目指します。

 九州大学とBRINが、植物内や土壌中にある原因菌の繁殖を抑制する微生物や物質の候補を選定し、ブリヂストンがインドネシアの自社農園においてそれらを用いた感染予防技術の実証を行います。2030年までに予防技術を確立するとともに、将来的にはこの予防技術や培ったノウハウの小規模農家への展開、運用を支援することで、天然ゴムの生産を支える小規模農家の生産性および生活の質の向上に貢献し、天然ゴムの持続可能なサプライチェーンを構築していきます。

 ブリヂストンは、創業の地である福岡県、および久留米市が連携して推進する福岡バイオコミュニティの中で本プロジェクトを主導し、産学官が連携した共創を推進することで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」※2で掲げる「Ecology 持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐこと」にコミットしていきます。

※1  福岡バイオコミュニティとは、内閣府が推進する「バイオ戦略」に基づき認定を受けた、地域に応じた特色あるバイオ分野の取り組み
   を展開する地域バイオコミュニティの一つ。久留米リサーチ・パークを事務局として、福岡県と久留米市が連携し、バイオテクノロジ
   ーを核とした新産業・バイオベンチャーの創出や、バイオ関連企業・研究機関等が集積するバイオコミュニティの形成を目指してい
   る。

※2 「Bridgestone E8 Commitment(ブリヂストンイーエイトコミットメント)」
   ブリヂストンは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」
   というビジョンの実現に向けて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment
   (リンク )」を制定しました。これを未来からの信任を得ながら
   経営を進める軸とし、ブリヂストンらしい「E」で始まる8つの価値(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、
   Emotion、Ease、Empowerment)を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・社会・パートナー・お客様と共に創出し、
   持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。

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